制作スタッフの想い

ホームページ制作の仕事は、一応、今をときめく「IT業界」ということになります。また、そこで働く職種は「ウェブプロディーサー」や「ウェブディレクター」だとか、カナカナ職で、カッコよく最前線の仕事をやっている華々しいイメージがあります。
しかし、どんな仕事もそうかもしれませんが、傍から見るよりも実際は本当に地道な作業の連続だったりもします。
ホームページ制作に携わる役割、職種でそれぞれ思いは違うと思いますが、声をきいてみました。
ちょっとつらいこと
制作進行系
クライアントからは、実にいろいろ過酷な要求があります。それは、デザイナーやプログラマーに伝えますが、納期までに間に合うか不安に思っているような時に、また修正の要求が来たりすることも珍しくありません。
そんな時、制作サイドが徹夜の続きの状態だったならば、間違いなく不満の声が上がります。
「もっとクライアントを上手くハンドリングするのが、仕事じゃないのですか!!なんでもかんでも引き受けてればいいってもんじゃないでしょう!」などと怒られたりするのです。
しかし、今後も仕事を継続的に受注したり、他のお客さんを紹介してもらうためには、クライアントの要求を無碍に断ることはできません。
どの職種にも板ばさみになる部署はあると思うのですが、本当に大変です。
制作系
憧れの職業、カッコイイと思われがちなデザイナー。しかし、納期前は、大変です。もちろん、徹夜することもあります。基本的には、慢性的な長時間労働ではないでしょうか。でも、やっぱり、好きだからやる・・・逆に言うと好きでないと、勤まらないほど忙しい、とも言えます。
また、自分では納得のデザインに出来上がったとしても、クライアントからそのお気に入りの表現を修正するように指示が入ることも多々あります。「もう、どうしてこんなデザインに変更しなくてはならないのだ!」と不本意な場面もあります。
かなりうれしいこと
「ホームページ制作会社って、案外ネガティブですね」と言われてしまうかもしれませんが、もちろん、嬉しいこともあります。自分が制作したプロジェクトが上手くいき、完成したホームページのアクセス数が増え、クライアントのビジネスが成功すれば、クライアントよりも喜んだりします。
クライアントが見つけ出せなかった商品やサービスの販売切り口を見つけたり、はたまた会社そのものの魅力を再発見することもあります。ホームページが生まれ変わったことで「会社が生まれ変わった!」と言われたこともあります。クライアント企業の本質に触れることも多いです。
制作系の職種であれば、納品物をクライアントが喜んでくれたり、自分のデザインが雑誌に紹介されたりすれば、やりがいを感じ、自分の存在意義も確かめられます。
人は、誰かに評価され、世の中に認められることで、仕事に喜びを感じ、またこれからも頑張ろう、という気持ちになるのは、多分、どの仕事でも同じであると思います。