制作に必要な知識とは

Web担当者に指名された担当者が、あわててホームページ制作に必要なHTML用語集等の本を買いに走る、というようなことを耳にすることがあります。もちろん、Web担当者が、ホームページ制作に詳しいということは良いことです。
しかし、実際、ホームページ制作に必要な知識は、テクノロジーからマーケティングまで多岐に渡ります。また、Web担当者はホームページ制作にだけではなく、社内で他の仕事を掛け持っている場合が多いです。そんな中、ややこしいホームページ制作に関する用語を覚えたりすることは大変なことです。
実は、そういう制作に関わるような細かな部分は、Web担当者には必ず必要というわけではありません。
Web担当者に必要な技術的スキルをまず挙げるとすれば、オリエンシートを作成できる程度のOfficeツールのスキルです。また、ホームページ制作会社とは、メールのやりとりが必ず必要ですから、メールが使えること、それから、自社のお客様がブラウジングしたり検索エンジンを使ったりすることと同等程度のインターネットスキルが必要といえます。
最低限、この程度のスキルは必要です。それ以外の細かい技術的な知識も無いよりはあった方が良いですが、それよりも、自社のお客様がどんなお客様であり、ホームページに何を求めているのか、あるいは競合他社のホームページはどういうホームページなのか、お客様はそれらの競合他社のホームページにどんな評価をしているのか、そういった自社のみが持ちうる情報を整理して、知っていることの方がはるかに重要です。そういった現場の情報は、ホームページ制作会社では、なかなか調べることができません。もちろんホームページ制作会社は、ホームページを制作することになった会社の業界のことは丁寧に研究しますがWeb担当者が直接お客様からのヒヤリングで得た情報は、大変貴重なものですからホームページ制作の際にも重要視されるのです。
ちなみに、Web担当者が細かい技術的な知識を得なければならない場合があります。それは予算の都合で、ホームページを立ち上げた後の更新作業をホームページ制作会社に依頼せず、自分で行うことになった場合です。しかし、この場合もざっくばらんにホームページ制作会社に相談してみるとよいでしょう。きちんとしたホームページ制作会社であれば、知識のないWeb担当者に、直接HTMLを触り更新作業をしなくてもよい管理ツールを付けたり、更新作業を良心的な費用で行ってくれるはずです。