選び方のポイント1:制作会社の種類(タイプ)
ホームページ制作会社の特徴の傾向

一口にホームページ制作会社といっても、さまざまなタイプがあり、得意にしていることも異なります。
最近多いのが、集客重視のホームページ作りが得意なタイプ。
具体的には製品やサービスの紹介サイトや広告用のランディングページ、SEOを駆使したオウンドメディアの立ち上げが得意で、中にはその後の運用まで面倒を見てくれる会社もあります。
そういった集客重視のホームページ制作会社の中でも最近増えてきているのが、業界特化型のタイプです。
例えば不動産業界、建築業界、飲食店業界など、それぞれの業界に特化してホームページ制作を請け負います。このタイプのメリットは、必然的に業界知識や業界事情を理解しているため、コンテンツや集客面も含め、ポイントを外さないホームページ制作が期待できます。
恐らくホームページ制作業界で一番多いのが、デザインをウリにしているタイプの会社です。
デザインが得意なタイプの制作会社は、印刷系のデザインをやっている(いた)ところが多いのも特徴です。インターネット登場前は、デザイナーやクリエイターと呼ばれる人たちの多くは、雑誌や会社案内、製品パンフレットなどの印刷物を扱う仕事をしていたわけですが、そうしたクリエイターたちの流れを汲むので、会社案内と全く同じようなホームページを制作も得意なはずです。デザインギミックの凝った採用サイトやブランディングサイト、ロゴマークや印刷物の制作をお願いしたいときに力を発揮してくれそうです。
一方で、とにかく格安であることをウリにしているホームページ制作会社も増えてきました。テンプレートのデザインをいくつか用意し、顧客のニーズにのっとって格安で制作を請け負います。
制作できるページ数によって料金を段階的に設定し、初期費用がほとんどかからない代わりに毎月の利用料で制作費を回収しているケースが多いです。最近では、初期費用が完全無料のサブスクリプション型のホームページ制作サービスも登場してきています。初期費用をとにかく格安料金で、かつ短納期で手っ取り早く実現したいという方には重宝されるサービスです。
他にも、大規模ECショップや決済が絡むような会員サイト、基幹システムとの連携が必要なホームページなど、プログラミングを重視する複雑なサイトを得意としているような会社など、さまざまなタイプの制作会社があります。
Web制作専業と兼業の違い
ホームページの制作会社には、ホームページ制作だけを専業で行っている会社もあれば、例えば広告代理店やマーケティング・コンサルティング会社が自社内に制作チームを設け、そこで制作を行っている会社もあります。
ホームページ制作が専業の会社はデザイン、コーディングなど、制作上ほぼすべての工程を自社で行える体制を整えている場合がほとんどです。
しかしホームページ制作が専業ではない会社では、社内ですべて行うのはほとんどないでしょう。ではどのようにして作っているかというと、プランニングのみを社内で行い、制作は小規模の会社へ外注したり、フリーランスに下請けに出したりして、自社では制作指示だけを行っている形が多くなります(場合によってはプランニングも含めて丸投げするところも少なくありません)。
今はランサーズのようなフリーランスを簡単に集められるWebサイトがいくつもあります。それらを利用すれば、フリーのWebデザイナーにホームページ制作を依頼することは以前に比べてかなり簡単になりました。
では、ホームページ制作を専業にしている会社と兼業の会社では、実際の制作物であるホームページ以外で、どんなところに違いが出てくるのでしょうか。
専業の場合、依頼する側とすればコミュニケーションが取りやすい点が一番ではないでしょうか。
専業ではない場合、担当者に要望をうまく伝えられたとしても、その担当者から下請け制作会社のディレクターに伝わり、そしてディレクターからデザイナーに伝わるうちに、どこかで要望が歪曲して伝わってしまう恐れがあります。
そうなると修正に時間がかかるほか、担当者とのやり取りでイライラが積り、それ以外の仕事もあまりはかどらなくなってしまうかもしれません。
得意分野を把握して制作依頼を
制作会社を選ぶときは、その会社のカラーをしっかりと見極めましょう。
ブランディング重視なら企画力や設計力のある制作会社、規模の大きなサイトならデザイン力と開発力に優れる会社、物販や商品LPならマーケティングが得意な会社に任せるなど、得意分野を把握して制作を任せられれば失敗は少なくなると思います。