制作のポイント2:ドメインの種類と取得⽅法
ドメインとは

日本で一番有名なWebサイト「ヤフー」のURLはこちらです。
https://www.yahoo.co.jp/
ドメインとは、このURLの「yahoo.co.jp」の部分のことを言います。
本来、インターネット上にあるPCやサーバには「182.22.28.252」といったIPアドレスというものが1つ1つ個別に割り振られています。
いわば、インターネット上の住所みたいなものです。
しかし、このIPアドレスは、数字の羅列なので覚えられないですよね?ヤフーを見たい時に、ヤフーのIPアドレスを思い出せる人はいません(たぶん)。そこで、IPアドレスの代わりにyahoo.co.jpというドメインでアクセスできる仕組みになっているのです。
ドメインの種類を知ろう
ドメインはホームページの数ほどあります。ドメインを取得するときは、ホームページの用途を考えて、最適なドメイン名と、トップレベルドメインを持ってこなくてはなりません。
トップレベルドメインって何?
トップレベルドメインとは、.comとか.jpのことです。
トップレベルドメインには2種類あって、gTLD(分野別トップレベルドメイン)、ccTLD(国コードトップレベルドメイン)があります。
gTLDは世界中のだれでも使えるドメインである「.com」「.net」「.org」、そして一定の要件を満たした場合に使える「.edu」「.gov」「.mil」「.int」がもともとのgTLDでした。
ただこれは年々追加され、「.biz」「.info」「.name」「.pro」「.museum」「.aero」「.coop」「.jobs」「.mobi」「.cat」などがgTLDの仲間入りを果たしています。
一方ccTLDは読んで字のごとく、各国/地域に割り当てられたTLDです。
日本なら.jp、ジャマイカなら.jm、アメリカ合衆国なら.usという感じです。
gTLDについてもう少し詳しく説明すると、これは用途によって使い分ける必要があります。
商業組織などは.com、ビジネスなら.bizも使えます。対して非営利組織は.orgを使います。
ネットワーク用には.netというトップレベルドメインを、教育機関なら.edu、個人なら.name、.infoをよく目にするかもしれませんが、これは世界中の誰でも使えるトップレベルドメインです。
弁護士事務所などは.proを使っているのを見たことありませんか?アダルト系サイトはxxxですが、これも男子諸君ならよく知っているでしょう(笑)。
ちなみに最近では新gTLDが登場しています。従来のgTLDが使えるケースが限定されがち、というところで使えるようになったわけですが、「tokyo」「social」「bank」「cafe」「hotel」「pet」など、かなりの数に上ります。
独自ドメイン
独自ドメインというのは自分の好きな文字を組み合わせて作成したドメイン名のことです。サービス名や商品名、企業名、人の名前などを、トップレベルドメインと組み合わせて作ったドメインが独自ドメインになります。
yahoo.co.jp
sony.jp
サブドメインって何?
例えば、Yahoo!のニュースサイトのURLは、 https://news.yahoo.co.jp/ です。
「 yahoo.co.jp 」の前に「 news 」という単語が付いています。
この「 news.yahoo.co.jp 」は「 yahoo.co.jp 」のサブドメインと言います。
独自ドメインの場合は、ドメインが空いているかどうかを調べた上でレジストラで取得する必要がありますが、サブドメインは自由に作ることができます。
ドメイン管理はどうすればよい?
ドメイン管理は、基本的に「レジストリ」と「レジストラ」と呼ばれる業者に任せます。ドメインの管理機関であるレジストリは、各ドメイン情報のデータベース管理を行い、ドメインの種類によって別のレジストリがあります。
対してレジストラは、ドメインの仲介登録業を行う業者で、彼らに依頼するとレジストリのデータベースへ直接ドメインを登録してくれます。有名なところだと「お名前.com」などがレジストラになります。つまるところ、レジストラを通さないとレジストリにドメイン登録できません。
レジストラは、ドメインの登録者や管理担当者から申請されたドメインの登録、登録情報の変更依頼、更新などをレジストリに対して定期的に行う役割を持っています。
ドメインの修正や更新がある場合も含め、すでに登録しているドメインの管理はレジストラに依頼することになります。
使われたくないドメインは取得しておく
ちなみに、私はよくクライアントにとられたくないドメインは、使わなくても主要なもの(.com、.net、.jp、.co.jp)は押さえておくようにアドバイスします。
例えば、御社の会社名もしくはサービス名がEXAMPLEだったとします。その場合、ドメインが空いていたらexample.com、example.net、example.jp、example.co.jpは全ておさえておきましょう、ということです。だって、もしexample.co.jpしかおさえていなかった時、他社にexample.jpやexample.comを使われたら嫌ですよね?
ドメインの維持費用は年間数千円程度です。その程度の費用でそのような不快な思いをするリスクが無くなります。