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Webアクセシビリティ

ウェブサイトのユニバーサルデザイン

「アクセシビリティ」とは、健常者はもちろんのこと、パソコンに不慣れな高齢者も、何らかの障害を持っている人も、誰もがきちんと目的のページにアクセスできるようにすること、またはそういうWebサイトのことを言います。ウェブサイトのユニバーサルデザインとも言えます。

 

インターネットは、健常者にとって便利なものであるように、障害がある方にとっても便利であり、いまや無くてはならないものとなっています。

また、今後、日本は高齢化社会に突入します。業種にもよりますが、もう数年のうちには、サイトにアクセスする人の5人に1人は、高齢者というのも現実味を帯びてきました。

 

政府としても国のIT戦略の重要課題の1つとして、アクセシビリティの確保ということが言われ、2004年6月には日本工業規格として「WebコンテンツJIS」というものが発行されました。

 

▼「JIS X8341-3 ウェブコンテンツJIS」

https://www.jsa.or.jp/

 

こういう時代の要請の中で、少しずつ官公庁及び大企業を中心に、「ウェブコンテンツJIS」への対応が始まりました。

企業がウェブ・アクセシビリティに取り組む理由

企業がアクセシビリティに取り組む理由は、大きくは次の3つです。

  1. 企業としてユニバーサルデザインに取り組んでいるから、製品だけでなく、当然、サービスの窓口であるWebサイトもユニバーサルデザインであるべきという考えから(製品もWebも両方とも障害を持った人が使う可能性があるということ)。
  2. 企業のCSR(Corporate Social Responsibility)つまり「企業の社会的責任」を果たすため、またそれによるブランドイメージ向上。
  3. シニア市場を見据えての活動。

制作要件として事前の確認が必要

ウェブサイトのユニバーサルデザインと言うと、アクセシビリティを考えれば当たり前のことのように聞こえますが、次のような方にも対応できなければなりません。

 

【例】

  1. 高齢による視力低下
    →ブラウザの文字のサイズを「最大」に
  2. 視覚障害(全盲・弱視・色覚)
    →全盲の場合は読み上げソフト(スクリーンリーダー)
    →弱視の場合は画面の一部を虫眼鏡のように拡大するソフト
    →色覚障害の場合は画面の色を反転したりできるソフト
  3. 聴覚障害
    →音声で情報を伝える動画の閲覧以外は健常者と同じ
  4. 肢体不自由
    →口で操作できるツール等、障害箇所によってツールは異なる

これらを見て想像できるように、場合によっては、マーケティング的視点から実現したいデザインや表現方法と相反することもあります。

ですから、アクセシビリティ対応が必須の場合には、事前に制作要件として考えておく必要があります。

 

当社では、アクセシビリティ対応が必要なプロジェクトについては、「ウェブコンテンツJIS」ガイドラインへの準拠はもちろんのこと、スクリーンリーダ及びアクセシビリティチェッカーを使用した検証を行っています。

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