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セゾン投信株式会社様

直販型の投資信託で人気のセゾン投信株式会社では、2016年4月にWebサイトの全面リニューアルを行った。マーケティング部長津田由理子様とマーケティング部兼運用アナリスト伝能浩様に、Webサイトリニューアルの背景と課題、その後の効果、ウェブラボへの評価などを伺った。

お客さまに直接販売する「直販スタイル」の資産運用会社

- セゾン投信についてお聞かせください。

 

さわかみ投信株式会社 佐藤様リニューアルしたセゾン投信のWebサイト

セゾン投信は、2006年6月に設立され、2007年3月15日より2本のファンドの運用をスタートさせました。運用開始時のお客さまは1,956名、運用資産総額は約9億円でしたが、今日では、お客さまが11万7000名超、運用資産総額は約1600億円となっています(2017年1月20日現在)。

 

当社の特徴は、創業以来、独立系の資産運用会社として、どの販売金融機関にもファンドを提供せず、お客さまに直接販売する「直販スタイル」にこだわってきたことにあります。将来に向けて頑張って生きている普通の生活者に、経済的自立を目指して行動していただきたい!との思いで本格的長期資産育成型ファンドを立ち上げ、お客さまと二人三脚で大切に育ててきました。また、お客さまの年齢層が30代・40代が中心と、若い世代が多いことも特徴のひとつで、最近では親御さんに薦められたという理由でセミナーに参加する20代の方も増えています。

 

2017年3月15日で運用開始から10周年を迎え、日本の生活者における長期投資の一般化に向けて、「不易流行」の精神で邁進しています。

提案力、分析力、デザイン力、確かな実績ある会社から選定

- セゾン投信では、2016年4月にWebサイトをリニューアルされました。リニューアルの背景、並びに解決されようとした課題について教えてください。

 

「採用情報」ページ「さわかみ投信様のご紹介でウェブラボにお会いしました」(津田由理子様)

設立当初よりWebサイトを運用してきましたが、基本的には社内で修正・更新作業を行っていました。振り返ってみれば、それまで本格的なリニューアルをしたことはなく、つぎ足して来たのが現状です。その間、例えばNISAなど新たな制度ができた際に、Webサイトに情報として掲載してきましたが、Webサイト全体を俯瞰的に見て、コンテンツ、デザインを含めた統一感をきちんとコントロールできてはいませんでした。 その結果、お客さまにとっては、欲しい情報に行き着けない、探しにくい状況となっていたのです。

 

もちろん、社内からは何度か大幅なリニューアルが必要との声が上がり、取り組みを始めたこともありましたが、予算などの関係で実現できないままでした。

 

 

- 今回のリニューアルを依頼するWeb制作会社はどのようにして選ばれたのですか。

 

私たちはWeb制作では素人ですので、提案力、分析力、デザイン力があることは最低限のことと考えました。また、まったく知らない会社に声をかけるのではなく、確かな実績があり、知人などから推薦していただいた会社に声をかけました。

直接ご提案をいただいたのは4社で、ウェブラボはさわかみ投信様のご紹介でお会いしました。今回ご提案いただいた会社は、みな資産運用会社のWebサイトを手がけた実績があり、資産運用会社のビジネスモデルを理解していましたので、先にお話しした提案力、分析力、デザイン力の観点から、2社に絞り、最終的にウェブラボに依頼することを決定しました。

コミュニケーションを大切にした選択肢

- 最終的にウェブラボに依頼先を決めた理由を教えてください。

 

「採用情報」ページ「約半年のリニューアル作業で、新しいWebサイトを作成しました」(伝能 浩様)

 正直にお話しすると、残った2社のどちらを選んでもいいと考えていました。ただ、もう1社は東京に拠点がなく、コミュニケーションに不安がありました。メールや電話、Web会議などでコミュニケーションを取ることは可能ですが、同じ場所で相対しての打合せをしたいと考えていましたし、直接お会いしないと細かなニュアンスが伝わらないこともあります。

 

また、今回のリニューアルにあたって、部署を超えたチームで取り組みたいと考えていました。各部署のメンバーに参加してもらい、プロジェクトとして進める際のミーティングには直接参加して欲しいですから。最終的にご提案内容などを総合的に検討し、ウェブラボへの依頼を決めました。

 

 

- コスト面での比較はされたのですか。

  

もちろんしています。ウェブラボから提案されたコストは決して安いものではありませんでしたが、打合せを重ねる中で、この部分にはコストをかけなくてもいい、この部分にはかけたいというコンセンサスがとれ、結果的にいい着地点が見つかったと考えています。

 

2016年9月末に契約を交して、実際にスタートしたのは10月からで、そこから半年間でリニューアル作業を行いました。

 

 

- リニューアルにあたり、どのようなWebサイトにされたかったのですか。

  

要望は主に3つありました。

 

①欲しい情報をすぐに探せる

今までわかりにくかった導線をシンプルにし、お客さまが欲しい情報をすぐに探せるようにしたいと考えました。当社のお客さまの多くは、セミナー参加や社長である中野の著書、クチコミがきっかけとなりWebサイトを閲覧してくださいますが、その結果、わかりにくかったのでは機会損失につながりかねません。また、情報が見つけにくかったり、重複していましたので、分析、整理、まとめが必要でした。取材対応などマスメディア向けのページなど、コンテンツによっては、新たに制作するページもありました。

 

②自社での更新作業負担の軽減

当社では社長である中野を筆頭に全国で数多くのセミナーを開催しており、最新のセミナー情報の掲載は必須です。このセミナー情報は、以前は社内でhtmlファイルを作成・修正して更新作業を行っていましたが、いかんせん素人のため時間がかかり、間違えてうまく表示されないことも多々ありました。また、専門外の作業であるため、担当者にはプレッシャーとなっていましたし、不在の場合、更新できないということもありましたので、この状況の改善と、担当者の負担軽減を図りたいと考えていました。

 

③スマホ・タブレットに対応

以前はトップページなどの一部はスマホに対応していましたが、ほとんどのページは未対応のままでした。40%以上のお客さまがスマホで閲覧しているというデータもありましたので、全ページのスマホ対応が必要でした。

シンプルで情報のありかがわかりやすい構成と導線を実現

- 御社のリクエストに対して、ウェブラボはどのように対応されたのでしょうか。

 

「採用情報」ページ津田様、伝能様と打合せをする弊社・田中(左)

 ①必要な情報を整理し、シンプルかつわかりやすいホWebサイトに

今までのWebサイトに材料そのものはありましたので、分析、整理し、まとめ、全体の構成をご提案いただきました。提案の中には、複雑になっていたトップページをシンプルで情報の在り処がわかりやすい構成にすることも含まれていました。

また、以前、SEO対策として制作していたページも多々ありましたが、今日のSEO対策上は必ずしも必要でないというご提案から、ページ全体の軽減も図りました。

 

②誰でも更新作業ができるようにCMSを導入

セミナー情報の更新については、CMSを導入したいという声が社内にもありました。私たちがエンドユーザーとして誰でも更新作業ができるようにしたいと考えており、ウェブラボからの提案は他社のCMS導入より、使いやすい内容でした。

さらに、当社ではセミナー情報でのCMS使用を前提としていましたが、広報関係、メディア情報、インフォメーションなど更新頻度の高い部分でのCMS導入もご提案いただきました。

 

③スマホ・タブレットに対応したレスポンシブWebデザインに

Webサイト全ページをスマホ・タブレットに対応したレスポンシブWebデザインにするご提案をいただき、実現しています。

CMS導入で、セミナー情報の更新負荷を大きく軽減

- Webサイトのリニューアルから1年が経とうとしています。その効果について教えてください。

  

当社が意図した「必要な情報を整理し、シンプルにわかりやすく当社の商品や理念をお伝えする」「スマホやタブレット端末への対応」については実現でき、当社のお客さまだけでなく、初めてWebサイトを訪れる方やメディアの方にとっても使い勝手がよいものになったと考えています。

 

また、ウェブラボの提案で対談コンテンツやCMなどの掲載を増やしたことも、当社を知っていただく上ではとても有効だったと考えています。

 

社内的な効果でいえば、CMS導入によるセミナー情報の更新は、現在、派遣社員の方が1件5分程度で行っており、以前、1〜2時間かかっていた状況を考えるとかなりの軽減ができています。そして正社員の担当を置かずにできていますので、人的コストの軽減にもつながっていると思います。さらに、担当者の負担を考えてこれまでできなかったセミナー数を増やすことも実現でき、現在では以前の2倍近い、年間230回程度もセミナーを実施しております。Webサイトの更新頻度でいえばほぼ毎日行っています。

 

さらに当社のコールセンターには毎日70〜80本のお問い合せがありますが、Webサイトのリニューアル後、掲載されている情報への誘導がしやすくなり、対応が楽になったという声があります。

 

 

- 今後のさらなるリニューアルのご予定などがありましたらお教えください。

  

CMSを導入しましたので、日常的に更新が必要なページはすべて社内で簡単にできています。また、ボリュームが大きい新しいコンテンツに関しては、ウェブラボに依頼しています。

ウェブラボらしい提案に期待

リニューアルしたWebサイトは必要最低限のスタートラインと考えており、今後、営業、集客といった面の強化を図っていく予定ですので、その際はぜひご協力いただきたいと思います。また、できればですが、ご提案の際に最初からビジュアルまでふくめた提案をお願いできれば助かります。こちらは素人ですので「どんな絵になるのか」がわかると、検討もより早くなると思います。

今後とも、ウェブラボらしいご提案に期待しています。

中野社長様のコメント

「採用情報」ページ代表取締役社長 中野 晴啓様

以前のWebサイトはわかりにくい、見たい情報が見つからない、といわれることが多かったのですが、リニューアル後はとてもわかりやすく、見たい情報にすぐにたどり着けるようになりました。また、Webサイト全体の構成、デザイン、色使いが、私自身が抱いている企業イメージにぐっと近づいたのは嬉しいですね。既に当社のお客さまが詳細な情報を必要としているときも、投資信託になんとなく興味を持たれて初めて当社のWebサイトをご覧いただくお客さまにも、使いやすく、親しみやすいWebサイトを実現していただいたウェブラボに感謝しています。

- セゾン投信様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


 

セゾン投信株式会社 http://www.saison-am.co.jp/

[取材&原稿] 株式会社カスタマワイズ

[取材日時] 2017年1月

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