【検索順位の評価される項目が増えることが発表】Core Web Vitalsがランキング要因に!
Googleは2020年5月29日、2021年以降検索のランキング要因としてCore Web Vitals(コアウェブバイタル)を取り入れることを発表しました。
参照記事:https://webmasters.googleblog.com/2020/05/evaluating-page-experience.html
Core Web Vitalsって何?とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
今回はCore Web Vitalsの解説、そして最適化のための対策・ツールをご紹介いたします。
目次
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?
Googleはウェブページにおけるユーザー体験の向上を目指し、Web Vitals という取り組みをはじめました。
Web Vitalsでは、以下の3つの指標を設定し、これを“Core Web Vitals”(コア ウェブバイタル)によって数値化することでその評価とします。
- ページの読み込み時間
- インタラクティブ性
- ページコンテンツの視覚的な安定
“Core Web Vitals”(コア ウェブバイタル)
とは下記の3つです。
LCP (Largest Contentful Paint)
Large Contentful Paint (LCP) はページで最も大きな要素が読み込まれるまでの時間です。2.5秒未満で画面全体にページが表示でる場合が良好、4秒以下なら改善が必要、4秒以上で不良という評価になります。
FID (First Input Delay)
FID は、ユーザーが最初の入力ができるようになるまでの待機時間を表します。ユーザーが操作した際に100ミリ秒未満でレスポンスなら良好、300ミリ秒以下なら改善が必要、300ミリ秒を超える場合は不良です。
CLS (Cumulative Layout Shift)
Large Contentful Shift (CLS) は、コンテンツの移動を示すスコアです。ユーザーが操作しようとした際に、テキストやビジュアルがどれだけ動いたかを示す指標で、0.1ミリ未満なら良好、0.25ミリ以下なら改善が必要、0.25ミリを超えるなら不良です。
Core Web Vitalsが2021年よりランキング要因に
近年Googleは、コンテンツの品質や関連性にとどまらず、優れたユーザー体験の要素をランキング要因として重要視するようになってきました。
2020年の時点で、ユーザー体験のランキング要因は以下の4つですが、
- モバイルフレンドリー
Webサイトがスマホ対応済み - セーフブラウジング
安全なWebサイトである確証 - HTTPS
SSL/TLSの実装済み - インタースシャル
ページ閲覧の邪魔をするものがない
ここに、先ほど紹介した、Core Web Vitals が加わります。
2021年からということで、まだ正式に取り入れてはいません。導入については
Core Web Vitals 最適化のためのツール
導入は来年なので、今すぐにアクションを起こす必要はありませんが、その時はすぐにやってきます。
Core Web Vitals の改善に今から取り組むのは決して間違いではありません。
ではどのように対策をとればよいのでしょうか。
Google はCore Web Vitals の最適化を支援するための、以下のツールを提供しています。
Search Console
どの指標でどのページに問題があるかまで追うことができるため、具体的な対策が可能です。
PageSpeed Insights
サーチコンソールで問題のあったページをさらに詳しく分析することが可能です。
Chrome ユーザーエクスペリエンス (CrUX) レポート
自分のWebサイトにおけるWeb Vitalsの評価がわかります。
LCP/FID/CLS を測定するツール
- Chrome デベロッパー ツール
- Lighthouse
- Web Vitals 拡張
ちなみに、Core Web Vitals の検索ランキング要因組み込みに伴い、モバイル検索のトップニュース掲載の要件から AMP 対応※が外れます。
掲載されるためAMP対応は今後不要です。
※Accelerated Mobile Pages。コンテンツを高速に表示させるための手法
まとめ
以上、Core Web Vitalsについて紹介しました。
Core Web Vitals はWebサイトの運営に多大な影響をもたらすことが考えられます。
今回は発表された項目はユーザー体験(UX)についての項目で、離脱率にも大きく関わるため、Googleが発表した3の指標(LCP・FID・CLS)を参考に、ウェブサイトを改善していきましょう。
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