CPCとは?CPCの仕組みと広告効果を高めるポイント
2021.04.01 Posted by sasaki.s
広告の費用対効果を高めるには、CPCに対する深い理解が必要です。そもそも、CPCはどのような要素で決まる仕組みとなっているのでしょうか。また、CPCを抑えて広告効果を最大化するには、どのような対策が必要になるのでしょうか。
今回は、Webマーケティングの広告担当の方に向けて、CPCとはいったいどのようなものなのか、その仕組みや広告効果を高めるためのポイントをわかりやすく解説していきます。
目次
CPCとは
CPCとは、「Cost Per Click」の略で、クリック単価と訳すことができます。そもそも、CPCはリスティング広告などの、クリックにつき費用が発生する広告(クリック課金型広告)の効果を数的に計測するために使われます。
そのため、CPCの値を見れば、広告1クリックあたりの平均的な費用がわかります。たとえば、CPCの値が1000円だとします。これは、リスティングのクリック課金型広告において、1クリックで1000円の費用が必要であることを意味します。
CPCが明確にわかっていれば、クリック課金型広告で10クリックあれば1万円の広告費用が必要だとわかります。
CPCが決まる仕組み
CPCは、オークション形式で決まる仕組みで、相場は出稿するキーワードにより異なります。一般的に、検索回数が多いキーワードや競合性の高いキーワードなど、収益性が高いキーワードにおいてCPCが高くなります。
なお、Googleでは、広告ランクによって広告枠に掲載されるかが決まります。広告ランクを決定する要素は、下記のとおりです。
【広告ランクを決める要素一覧】
- 広告とLPの状態
- 入札された単価(CPC)
- 他企業の状態
- ユーザーが検索に至った状況
- 広告ランクの下限値
- 広告に使用されたフォーマットの効果
- 広告表示オプションの使用
そのため、たくさんの広告予算を提示できたからといって、必ずしも上位表示するわけではないということです。広告とLPの状態、他企業の広告ランクが総合的に評価されて、掲載順位が決まります。
CPCを抑えて広告効果を上げるには?
CPCを抑えることで、広告効果を上げたいのなら、次のポイントを意識していきましょう。
広告の目的を明確にする
自社の広告は、何を目的に運用されているのでしょうか。認知度を上げていきたいからでしょうか。それとも、コンバージョンを取りたいからなのでしょうか。たとえば、認知度を上げたい場合は、CPCを安く設定して、少しでも多くWebサイトへアクセスを促す必要があります。
一方で、コンバージョンを取りたいということが目的なら、成約に繋げて利益を増やす必要があるため、ある程度CPCが高くなってもコンバージョンの取れるキーワードで広告を掲載する必要があります。このように、広告運用の目的によってとるべき戦略が変わってきます。
競合性が低いキーワードを選ぶ
ライバルが少ないキーワードでは、広告単価を安く設定できます。そのため、知名度の低いキーワードであるほど、CPCを低く設定できます。ただし、CPCが低いほど、検索される可能性も同時に低くなるため、検索ボリュームとのバランスを考えることが大事です。
必要のないキーワードは、除外する
最初は、リスティングの広告運用に慣れないため、広告表示したくないキーワードでも表示してしまっていることがあります。検索結果に表示させたくないキーワードで広告表示を続けると、どうしても広告効果が下がってしまいます。
そのため、広告運用の管理画面で除外キーワードを設定しましょう。除外キーワードを設定すれば、広告効果の低い検索結果への表示を除外できます。成約率が低いキーワードや、Webサイトの認知拡大に繋がらないキーワードについては、定期的に除外設定をしていきましょう。
キーワードにおける市場分析をする
それぞれのキーワードにおけるCPCを決定するのなら、他企業の広告の出稿状況についても調査しましょう。たとえば、次のようなケースがあったとします。
【ケース1】ほとんど広告出稿がないキーワード
【ケース2】多くの企業が広告出稿するキーワード
ケース1の場合、そもそも収益性が低いか、もしくは他のだれもが気づいていない優れたキーワードである可能性があります。この点は、テストをして慎重な判断が必要です。一方でケース2の場合は、CPCを低く設定すると、上位表示できない可能性が高いです。
なぜなら、Webサイトの認知に繋がりやすい、もしくは商品やサービスの成約が得やすいといった理由から、CPCが高く設定されている可能性が高いからです。このようなことは、事前のリサーチで把握できるため、それぞれのキーワードの予備知識として確認しておくことは非常に大切なことです。
まとめ
以上、CPCの概要や仕組みをまとめました。CPCは低ければ良いというわけではありません。費用対効果を意識しながら、長期的に運用可能な値段設定をすることがWebサイトの認知拡大、もしくは商品やサービスの成約に繋がります。
今後は、自社のマーケティングの戦略に応じて総合的に判断していくことで、広告効果は自ずと高まっていくでしょう。
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