気を付けたいキーワードカニバリゼーション。見つけ方と対処法
Webサイト上で公開するページ数が増えてきたら気をつけたいのが、キーワードカニバリゼーションです。IT担当者でも、今ひとつ話題にあがることがないため、初めて聞く用語だという方もいるでしょう。
しかし、キーワードカニバリゼーションは公開されるページ数が多くなるほど発生しやすいトラブルです。早めに気付いて対処するためにも、トラブル発生の見つけ方や対処法を知っておく必要があります。
今回は、Web担当者なら事前に気をつけておきたいキーワードカニバリゼーションの意味やツールを使った簡単なトラブルの見つけ方、問題発生時に有効な4つ対処法をわかりやすく解説していきます。
目次
キーワードカニバリゼーションとは?
キーワードカニバリゼーションとは、Webサイト上で生じるキーワードの重複をいいます。SEO対策を意識して多数のコンテンツを公開すると、同一キーワードが使われたページや内容が非常に似通ったページが複数掲載されてしまうことがあります。
同一キーワードや似通ったページがたくさん掲載されてしまうと、Googleの検索エンジンは「どのページを上位表示すれば良いの?」と疑問に思ってしまいます。つまり、あるキーワードで同一ドメイン内の複数のページが存在すると、Googleからの評価が分散してしまって上位表示しづらくなってしまう恐れがあるのです。
そのため、たくさんのページを公開しているWeb担当者は、キーワードカニバリゼーションが生じていないか、Googleからの評価の分散を防ぐためにも定期的にトラブルの発生場所を見つけていく必要があります。
キーワードカニバリゼーションの見つけ方
Webサイト上でキーワードカニバリゼーションが生じていると、Googleからの評価が分散してしまいます。では、どうすればキーワードカニバリゼーションの発生場所を見つけられるのでしょうか。次に、キーワードカニバリゼーションの見つけ方についてご説明します。
1.実際に検索を行う
非常に原始的な方法ではありますが、実際にGoogle上で検索すれば、キーワードカニバリゼーションの発生状況が簡単にわかります。その際、複数のページが検索結果に表示するようであれば、キーワードカニバリゼーションを起こしている可能性があります。
2.サーチコンソールを使う
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」から、調べたいクエリを選択すると、そのキーワードで表示されているページが分かります。複数ページで流入があるとすれば、キーワードカニバリゼーションの可能性があります。
3.ツールを使う
アクセス解析ツールでも確認できます。有名なのは、有料SEOツールであるahrefsです。ahrefsならサイト内のコンテンツに起こっているキーワードカニバリゼーションのすべてを1度に確認できます。
実際に検索を行う方法やサーチコンソールを利用する方法は、だれでも無料で実践できますが、キーワードをひとつずつ確認する必要があり、どうしても確認作業に多くの時間を必要とします。一方でahrefsは、有料ですが確認作業に多くの時間を必要とせず、非常に効率的です。
キーワードカニバリゼーションの対処法
キーワードカニバリゼーションが生じていた場合、どのような対処が有効なのでしょうか。次に、キーワードカニバリゼーションに対する有効な4つの対処法をご説明します。
1.重複コンテンツの削除
1番シンプルで簡単な方法は、重複コンテンツを削除する方法です。どちらかのコンテンツが不要の場合、重複コンテンツの削除を行いましょう。これでGoogleからの評価の分散を防止できます。
2.301リダイレクト
コンテンツを削除してしまうと、既存の評価が消失してしまうため、もったいないと感じる方もいるでしょう。その場合は、301リダイレクトでコンテンツを統合していきましょう。
301リダイレクトを利用した対処法なら単なる削除では消えてしまうページについている評価や被リンクを引き継ぐことができるというメリットがあります。
3.URLの正規化
カノニカルタグを使用し、URLを正規化すれば、複数のコンテンツを残しつつキーワードカニバリゼーションを解消できます。カノニカルタグは、Googleに対して評価してほしいコンテンツを教えるためのタグです。
4.noindexで対応する
noindexは、クローラーが回らないように設定するためのものです。検索エンジンからの流入は不要だが被リンクから流入があるようなページの場合、noindexを利用して対処しましょう。
まとめ
検索結果で上位表示するため、たくさんのページを公開していると、同一キーワードや内容が似通ったものがどうしても存在してしまいます。キーワードカニバリゼーションが生じていると、ページ本来の力を発揮できず、上位表示が難しくなります。
必ず対処が必要なものではありませんが、キーワードカニバリゼーションを改善することで、分かりやすいサイトになり、検索順位が上がるかもしれません。
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