Web制作を通して実践するSDGs
2022.04.14 Posted by hosobuchi.m
SDGsって知っていますか?ウェブラボのブログでもたまに出てくる言葉です。「環境問題」「人権問題」についての話という認識の方が多いと思いますが、Web制作の現場でも、この取り組みは無関係ではありません
SDGsの掲げる開発目標とは
SDGsは、エスディージーズと読みます。SDGsとは、持続可能な開発目標のことで、次の頭文字から形成されている言葉です。
- Sustainable:持続可能な
- Development:開発
- Goals:目標
SDGsの持続可能な開発目標は、17個あります。それぞれ、概要をまとめます。
目標1:動物・人の貧困をなくす
(参考:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/)
目標2:飢餓をゼロにする
目標3:すべての生き物に健康と福祉を提供する
目標4:公平な教育をみんなに届ける
目標5:差別のないジェンダー平等を実現する
目標6:安全な水とトイレを世界中に届ける
目標7:環境に配慮されたエネルギーを利用する
目標8:人として平等で働きがいのある社会の実現
目標9:持続可能なサービス提供のための技術拡大
目標10:人や国の不平等をなくす
目標11:住みよいまちづくりの実現
目標12:つくる責任とつかう責任の自覚
目標13:気候変動に具体的な対策を行う
目標14:海を豊かにするために守る
目標15:陸の自然を守る
目標16:平和と公平をすべての人へ届ける
目標17:パートナーシップで目標を達成する
上記を見れば、SDGsは動物や自然、人、地球に対して、本当に必要であることがよくわかります。
Web制作で気を付けられるSDGs
SDGsを実現したいと思ったとき、Web制作の担当者は、どのような点に気をつけられるでしょうか。
たとえば、Webサイト表示を高速化し、サーバの負荷を最小限にすることは、目標9の持続可能なサービス提供のための技術拡大に該当します。他にも、プロバイダーの選択時に再生可能エネルギーの使用をチェックしたり、エネルギー消費量やクリーンエネルギーを意識したりすることは、目標7の環境に配慮されたエネルギーを利用することにつながります。
また、多言語化やマルチデバイス対応でみな平等に使えるようにすることは、目標10の人や国の不平等をなくすことになり、アクセスしやすく、ユーザーが必要とするコンテンツを提供することは、目標12のつくる責任とつかう責任の自覚につながります。ぱっとあげられるだけでもWeb制作者、担当者として意識すべきことがこれだけたくさんあります。
サステナブルなWebデザイン
SDGsにおいて、サステナブルは、非常に重要なテーマです。サステナブルなWebデザインは、ウェブページ閲覧によって発生する二酸化炭素の排出を抑制し、カーボンニュートラルに貢献します。では、サステナブルWebデザインとは、いったいどのようなデザインなのでしょうか。
ファインダビリティ
ファインダビリティとは、コンテンツが見つけやすい、ユーザーが必要とする目的のコンテンツに到達しやすい、経由するページの少ないWebデザインのサイトのことです。ファインダビリティの高いサイトは、Webサイトに無駄な情報が表示されておらず、初めての閲覧でも簡単に目的ページにたどりつけます。
表示パフォーマンス
サステナブルなWebデザインのサイトは、非常に高速でWebページを表示できます。遅いWebサイトは、それだけ電気代を必要とするため、改善が必要です。
UXデザイン
現在の使用デバイスは、スマホが中心ですが、パソコンやタブレットも決して無視できません。そのため、どんなデバイスでも優れた体験をもたらすことができる効果的なデザインが求められています。
ただ使いやすいデザイン設計にすれば良いというわけではありません。使いやすいというのはもちろん、表示速度が速く、どのようなデバイスで閲覧しても問題なく、平等にコンテンツを楽しめる必要があります。これが結果的にWebページの閲覧における電力消費の削減につながり、もっと言うと結果としてよりよい成果(財務実績)をもたらすため持続可能にもつながっていきます。
まとめ
私たちにとって身近なWebを通して、よりわかりやすくSDGsを理解したことで、どのような改善が必要なのか、現在ユーザーに求められていることがわかってきたでしょう。SDGsなサステナブルなWebデザインは、二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化による問題の改善に貢献できます。
SDGsの考えに基づいて貢献できる場所は、たくさんあります。社会を構成する一人として、Web担当者ができることを考えてみてはいかがでしょうか。
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