OGPの設定、忘れていませんか?5分で出来るSNS対策
2015.02.12 Posted by yoshitani
”情報共有の手段を改良するだけで人々の人生を変えることができる”
「フェイスブック 若き天才の野望」 マーク・ザッカーバーグ(2011)
OGP(Open Graph Protocol)という言葉をご存知ですか?OGPは、ホームページへの経路の1つである「SNSによる拡散・シェア」を手助けする設定です。OGPを正しく設定することによって、ホームページについてより多くの情報をシェアしてもらうことが出来るようになり、他のページと差別化を図ることが可能になります。
OGPとは?
さて、ホームページには「メタタグ」と呼ばれるものがあることをご存知でしょうか。「メタタグ」とは、直接ページの中で表現されることはなく、裏側でホームページのタイトル・要約などを設定するものです。
OGP(Open Graph Protocol)も、そんなメタタグの仲間の1つです。OGPを設定すると、facebookやgoogle+といったSNSにおいて、いいね!やシェアされたときにどのような情報を表示するか編集することが出来ます。
例えばFacebookの画面を思い浮かべてみてください。あなたの友達のAさんが、OGPが設定されていないページについて「いいね!」をすると、「Aさんが○○についていいね!と言っています。」と表示されるのみで、そのページに関する補足情報が表示されることはありません。しかしOGPが設定されているページについて「いいね!」をすると、先ほどのテキストに加えURL、ページのタイトル、ページの説明文、そしてサムネイル画像が表示されるようになります(画像参照)。
OGPの設定によって、シェアの際に画像や説明文が加わるということは、捉え方によってはとても些細なことかも知れません。しかし、よく考えてみて下さい。これだけ多くの情報が溢れ、SNSを覗けば毎日誰かの投稿が飛び込んでいきます。普段の生活において、私達が何かしらの情報について判断を下さなければいけない機会が増えていく中で、その手助けとなる画像や説明文が表示されるということは、小さいことのようで実は大きな効果を持っています。ただのテキストと、画像や説明文付きのリンクでは、どちらがよりクリックされるかは明白だからです。
OGPを書こう!
あなたがもし自社ホームページの管理者であり、メタタグの設定について知識を持っている場合、OGPの設定はさほど難しくありません。通常のtitleタグやkeywordsタグ同様、
内に下記例のような記述を行えば、OGPの設定として反映されます。
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<meta property="og:title" content=" OGPの設定、忘れていませんか?5分で出来るSNS対策│ウェブラボ" /> <meta property="og:type" content="blog" /> <meta property="og:url" content="https://www.weblab.co.jp/" /> <meta property="og:image" content="https://www.weblab.co.jp/img/logo.gif" /> <meta property="og:description" content="FacebookやGoogle+でシェアされるにはコツがある?OGPの設定を通し、「シェアされやすい」ホームページの作り方を解説します。" /> |
og:titleはページのタイトルを入力します。
og:typeはどんなページであるか記述します。blogやwebsite、musicといった値を入力します。
og:urlはページの住所(URL)を入力します。
og:imageはページのサムネイル画像のURLを入力します。
og:descriptionはページの内容の要約文・説明文を入力します。
以上の他にも様々な設定値が用意されており、例えば店舗の場合はog:locality(場所)、音楽の場合はアーティスト情報(og:audio:artist)など、種類によって設定項目を変えることも出来ます。ただし、一般的なホームページであれば、上記の基本項目について設定するだけでも意味があるといえるでしょう。
自分で設定の仕方が分からない、メタタグ部分をいじったことがないという方は、ホームページ制作会社の担当者など専門家に相談しましょう。メタタグ部分はSEO対策にも繋がるデリケートな部分なので、よく分からないまま手を加えてしまうことは大変危険です。
溢れる情報の中で、クリックしたくなる工夫を
総務省の調査によれば(※1)、2012年時点でソーシャルメディアの利用率は10代~60代平均で約57%にのぼり、中でもfacebookやgoogle+は強い人気を誇っていることが報告されています。「SNSは若者のやること」のように思われがちですが、facebookは40代で約20%、50代でも約15%の利用率となっており、世代を超えて普及してきていることが分かります。
多くのホームページがSEO対策を実施し、検索結果の上位争いが更に熾烈になっていくなかで、SNSからの流入は見逃すことができないポイントになっています。OGPのように簡単な設定を行うことで、シェアされた際の見栄えを良くすることが出来るのであれば、試してみる価値はあると言えるでしょう。
もしも自分のページを誰かが気に入ってくれて、シェアしてくれたとすれば、それはクリックしたくなるようなページとして見られるだろうか?ホームページ制作には、そんな視点も必要なのかも知れません。
※1 平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 <速報> 総務省(2012)
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