開封率の高いメルマガにするために工夫したいこと
2016.09.23 Posted by Kitamura
企業の発行するメールマガジンは、商品やサービスを利用するユーザーとの接点として、高い影響力を持っています。
迷惑メール問題など、いろいろとゴタゴタの多いメディアですが、商材を選ばず、また運用コストが低いため、使用されるケース非常に多いです。ただ、その性質上、開封してもらい読まれなければ、何の価値もありません。
現状の開封率を知ろう
ではメルマガはどれくらい開封されているのでしょうか。
統計数値を見てみましょう。これはアメリカのメールマーケツール提供会社GetResponseのデータです。30万アカウント、「3億通のメッセージ」の配信データから導かれた数字は、下記の通りです。
- 平均的な開封率「18.58%」
- クリック率「4.51%」
これが高いのか低いのかイマイチ分からないですよね。たとえば1万通メールを送ったとしたら1858通が開封され、451通のメールでメルマガ内のリンククリックが起きていることを意味します。当然、コンバージョン率はもっと下がります。
1800通も開封されるのか、悪くないなと思ってみてもそれはただ開封されただけ、ユーザーが中身を見て行動(クリック)してくれなければ意味はなく…。ちなみにこれはあくまで平均値、曜日や送信する時間帯によって数字は変化してきます。
火曜日最強説
火曜日は1週間のなかで開封率もクリック率も高い曜日として知られており、土日は逆に期待できません。それを知ってか知らずか、火曜日に送信されるメルマガが最も多いのです。
またほとんどのメール開封は、配信後約1時間以内に行われることも知られており、配信4時間後の開封率はたった1%以下となります。ということは、火曜日に送るのがよく、かつユーザーの活動時間帯に合わせて配信すれば、開封率は上昇していくでしょう。
しかし配信時間を何時にするのかは、ほかのメルマガ、とくに競合となる同業者と被ってしまうといけませんので、慎重に決めなくてはなりません。ライバル社のメルマガを購読し、配信時間をプロットしつつ隙間時間を狙って配信していきましょう。ターゲットユーザーが主婦層なら家事の落ち着く10時から14時、ビジネスマンなら7~9時、12時、18時から20時といった具合です。
開封率を上げるためにはターゲット層の行動パターンを想像しながら、最適な配信時間を探る必要がありますね。ちなみに時間帯別の開封率ですが、0時から5時までに配信されたメルマガはほとんど開かれないので要注意です。6時から右肩上がりで上昇し、9時~10時に開封率のピークを迎えます。そこから緩やかに下降し、22時には6時と同様の開封率まで下がっていきます。
開封率が上がるタイトル
開封率はメルマガのタイトル次第では、平均を大きく上回る数字をたたき出すことも可能です。同じようなメルマガが送られてくるユーザーは、当然すべてのメールを開封するわけではなく、興味をそそられる、自分にメリットのありそうなメールしか選びません。それだけにいかにタイトルで気を引くかが重要です。ダラダラ長ったらしく文言を紡いでも、誰も読みません。
コツとしては、【】を付ける、数字を載せる、限定感を出すなどいくつかやり方はある中で、おススメなのは「送料無料」です。オファーとしては珍しくもなくありきたりですが影響は大きいです。
データでは○%OFFよりも「送料無料」の方がコンバージョン率2倍になるとのこと。タイトルに「送料無料」と入れなかった場合のコンバージョンレートは0.22%、入れた場合は1.9%まで上昇するというデータもあります。物販などを手掛けている方は試してみる価値がありそうですね。
そのほか、開封率をあげる施策としてユーザーのニーズを踏まえて配信対象を絞り込むという手もあります。いわゆるセグメンテーションです。業種や役職などユーザー属性に基づくセグメントや過去の購買行動でセグメントする方法も有効です。
迷惑メールにならないように
ここまで、開封率を上げるために準備をしっかりしても、迷惑メールと判定され、メール自体が届かなかったら本末転倒です。そうした事態を避けるため、迷惑メールの主な判定パターンを把握し、対策を行いましょう
- メール内容で「迷惑メール」に判定されるケース対策
- サーバー会社が「迷惑メール」として判定対策
- メールのドメインが「迷惑メール」として判定対策
→題名、題名が無題とか名前だけ、名詞だけなど安直な物にしない
→詐欺や薬など犯罪を匂わすメールは×
→過剰な装飾を避ける
→海外系の安すぎるサーバー会社は使わない
→フリーメールは使わない
まとめ
開封率を高めるために、配信時間やタイトルを工夫することでメルマガの開封率は変わってきます。しかし、これらのテクニックを駆使しても、メルマガの開封率はわずか数%程度しか変わらないのです。
開封率を上げるためのテクニックも重要ですが、最も重要なことは【お客様にファンになってもらうこと】。自社、ブランド、製品、働いている人(社長など)でもOKです。そうすれば、お客様の方から自ずと寄ってきます。結果一人でも熱心な読者が増えれば、極端に言えばたとえ何時の配信だとしても読んでもらえますよ。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
2024.07.24
2024.01.25
2023.12.07