ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

自社ECサイトとモール、あなたならどっち?

2017.01.12

質問新規で家具のECサイトの立ち上げを考えています。ここへ来て、楽天やYahoo!、アマゾンのようなモールに出店するか、自社でECサイトを立ち上げるか迷っています。どちらが良いでしょうか?

結論から言うと、モールと自社ECサイト、それぞれのメリット・デメリットを考えて商材の性質に合わせて選択しますが、余力があれば、両方やってみるのをオススメします。

■モールのメリットは、何と言っても集客力です。
楽天やアマゾンは、1日にものすごい客数を誇るモールです。
しかも、最近は、商品名や商品の型番でGoogle検索すると、楽天やアマゾンが上位表示されやすい。

■モールのデメリットは、モール内での競争が激しいということです。
モール内で露出を増やしていくには、モール毎にノウハウが必要です。
商材にもよりますが、どうしても、値引きやイベントへの依存が高くなりがちです。

もう1つのデメリットは、お客さんがモールに付いているという点です。
自社のお客さんというよりは、モールのお客さん。
お客さんの顔が、自社サイトに比べて見えにくい。

■翻って、自社ECサイトのメリットは、お客さんが自社に付くことです。
お客さんと深くコミュニケーションをとれるのは、モールよりも圧倒的に自社サイトです。

しかし、自社ECサイトのデメリットは、集客です。
SEOを効かせるには、かなりの努力と時間がかかります。
広告なども併用していく必要がある。

■費用面では、今はモールも自社サイトもそれほど変わらないのではないかと思います。

以前は、自社サイト立ち上げにはかなりの費用が必要でしたが、今はむしろモールよりも安価に、しかも独自ドメインでECサイトを立ち上げられるASPサービスがあります。
フルスクラッチで、自社ECサイトを立ち上げるメリットはあまりありません。
上手にASPサービスを使うべきです。

ランニングコストは、利用料だけを見ればモールの方がかかりますが、利用料を簡単に吸収できてしまうぐらいモールの方が売上があがるかもしれませんし、自社ECサイトの集客に必要なコストを含めて考えなければなりません。

■以上は一般的なモールと自社ECサイトの話ですが、あとは、家具と言っても、どんな家具かによって戦略がかなり変わります。

他社でも取り扱っているような、メーカーが作った家具を仕入れて売るのならば、モール一択です。自社ECサイトでは売れません。

オリジナルの家具であれば、自社ECサイトでファンを作っていくのはアリですが、余力があれば、ビジネスの立ち上げスピードを上げるためにも、モールを併用していくのをオススメします。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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