Yahoo!ビジネスエクスプレスが終了
2017.08.07
先週木曜日の夜、半期に1度の全社会議を会社の会議室で行いました。
7月末が決算だったので、1年間の成績と総括をし、次半期の目標や取組みを発表。
これからの数年間を第2創業期と位置づけ、新規事業開発を積極的に行っていくことや、トップダウンであれこれ細かい指示をするのではなく、委員会活動などを通じて、全員が会社運営に参加するような取組みをしていく、ということを伝えました。
私が何を言っているのか、ピンときていない社員も多いみたいでしたが(^^;
活動を通じて実感していってもらえると思っています。
全社会議の後は、ケータリングを頼んで打ち上げ。
また次年度に向けて、一致団結できた!?と思います。
■さて、Yahoo!ビジネスエクスプレスが7月末日をもって終了になったようです。
合わせて、Yahoo!カテゴリそのものも来年3月に終了するらしいです。
時代の流れを感じますね。
■検索エンジンと言えば、ロボットがインターネットを巡回して、Webサイトのデータを収集する「ロボット型」の検索エンジンが今は主流ですが、昔、Yahoo!は「ディレクトリ型検索エンジン」と言われる種類の検索エンジンでした。
人がサイトの情報をカテゴリ毎に整理し、そのデータベースを検索するという、言わば人力の検索エンジンだったのです。
今は、Yahoo!Japan(以下Yahoo!)の裏側ではGoogleが動いています。
このことを、新人研修でその話をするとビックリされたりします。
意外と今の若い人は知らないんですね。
■ちなみに、17年前、2000年時点のYahoo!のTOPページはこうなっていました。
TOPページが、そのままカテゴリの入り口になっていたんです。
懐かしいですね(^^)
■その後、さすがに“人力”だと、世の中の爆発的なWebサイトの増加に対応できなくなってきたのと、ロボット型のGoogleが登場し、シェアを伸ばしてきたこともあり、Yahoo!もディレクトリ型とロボット型のハイブリット型になりました。
(ちなみに、その時のロボットもYahoo!製ではない)
それでもYahoo!Japanでは、カテゴリの情報が重視されていて、検索結果も、カテゴリに登録されているWebサイトが上位に表示され、その下にロボット検索の検索結果が表示されるという画面構成でした。
つまり、Yahoo!向けのSEO対策にとっては、Yahoo!カテゴリへの登録は必須だったのです。
ですから当然、Yahoo!には、Yahoo!カテゴリへの登録申請が殺到します。
当初はカテゴリへの登録申請は無料だったのですが、申請する人が多くなり、「Yahoo!ビジネスエクスプレス」という有料のサービスになっていきました。
ちなみに、登録料(Yahoo!ビジネスエクスプレスの申込料)は5万円でした。
■しかし、Googleの精度がどんどん上がっていき、検索エンジンのシェアを増やしていく中で、2011年、Yahoo!の検索エンジンとして、Googleが採用されることになりました。
私には、Yahoo!がGoogleに白旗を上げたように見えました。
■Yahoo!検索の歴史を振り返ると短い期間にいろいろなことがあったなと感じます。
Yahoo!から主力検索エンジンの座を奪ったGoogleも、WELQのような問題が起きたりしていて、決して完璧ではありません。
現在はあまりにもGoogleが強すぎるので、Googleに対抗するような検索エンジンが出てきて欲しいし、そして、それができることなら日本発であって欲しいなと思います。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。