反響数が減った時、いろいろ手を出す前にやるべきこと
2022.10.23
ここ半年以上、Webサイトからの反響数が下がったままです。これまでも何度か下がることがあっても、すぐにもとに戻り、こんなに長引くことはありませんでした。いろいろやらなければと焦るばかりで、空回りしています。どうしたら良いでしょうか?
まずは原因を特定しましょう。
その上で、対処法を考えてきます。
お医者さんが患者を診る時は、血液検査やレントゲン撮影をして原因を特定してから治療したり処方箋を書いたりします。
Webサイトも同じです。
■原因を特定していくには、まずはアクセス解析を使って、反響数が減る前からのアクセス数の推移を追っていき、アクセス数は変わっていないのに反響が落ちているのか、アクセス数も一緒に落ちているのかを調べます。
■もし、アクセス数は変わっていないのに反響が落ちているのであれば、アクセスの内訳を見ていきます。
アクセス数だけでなく内訳も大して変わっていないのに、反響数が落ちたのであれば、御社より魅力的な競合他社が現れた可能性があります。つまり御社のWebサイトにユーザーがアクセスするにも関わらず、内容を見たら競合他社の方が魅力的だったために、御社サイトから離脱してしまったということです。
その場合は、検索エンジンなどで競合しているキーワードを調べ、その市場に新たなプレーヤーが現れていたり、もしくは競合他社が新商品や強力なプロモーションを展開していないか調べ、自社商品・サービスをリニューアルするなどの対策をとっていきます。
■アクセス数は同じだけどアクセスの内訳が変わっている場合は、アクセスの減った流入元がなぜ減ってしまったのかを調べ、元に戻す努力をします。
これはアクセス数全体が下がっている場合も同じです。
例えば、全体のアクセス数は変わらないけど、購買モチベーションの低いSNSからのアクセスが増えて、購買モチベーションの高い検索エンジン経由が減ったといった場合によく起こります。
&こういう場合は、今までアクセスを獲得できていたキーワードできちんと上位表示できているかを調べましょう。
最近多いのは、PCのアクセスが減り、スマホのアクセス数が増えていたが、Webサイトがスマホに最適化されていなかった(使いづらかったり、魅力的でない)というものです。
この場合、アクセス解析ツールの画面を見た印象はアクセス数が大きく変わっていないように見えるので、意外と気づけなかったりします。
■上記まとめるとこんな↓感じです。
焦らず落ち着いて、闇雲にいろいろなものに手を出すのではなく、まずは原因を探しましょう。
その上で、冷静に対処していってください。
いろいろ手を出すのは、その後です。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。