雑誌のWebサイトのマネタイズ例
2018.02.26
雑誌のウェブサイトのマネタイズがわかりません。
もしお心当たりや成功している例があったら教えて欲しいです。
私は大まかに分けると1)広告モデル、2)コンテンツ課金モデル、3)ECモデル の3つしかないと考えています。それぞれ1)2)3)の中にもいくつか種類がありますが大まかにはこの3つ。
1つずつ見ていきましょう。
1)広告モデル
真っ先に思いつくモデルかもしれません。
ただ、採用している広告の形態はいろいろあります。
1つは、スポンサーから掲載料をもらって、バナーやテキスト広告を掲載するというもの。
最近だと、Google アドセンスのようなアドネットワークの広告枠をサイトに埋め込んで、広告費を稼いだり、アフィリエイト収入を得るようなものもみかけますね。
例)Forbes↓
https://forbesjapan.com/
業界特化型なら求人広告もできます。
例)MdN↓
https://www.mdn.co.jp/di/offer/
次に、こういった単純に広告枠を売るものではないものとして、記事風の広告(いわゆるペイドパブリシティやネイティブアド)があります。
読んでいるとほとんど普通の記事なので、一般ユーザーからはそれが広告だと気づきにくかったりするのですが、記事から上手にスポンサーのWebサイトや商品紹介に誘導します。
企業にとっても、単純な広告効果だけではなく、「あの雑誌に載った」というのをアピールしたり、記事を営業資料として使えたりするメリットがあります。
出版社の取材力と筆力という強みを活かしたマネタイズ方法と言えると思います。
例えば、こんなの↓です。
https://www.sotokoto.net/jp/juiku/column/04/15.html
私が昔媒体社の広告営業をしていた時は普通の広告枠よりこういう方が売りやすかったです。
PRするものは商品だけに限りません。
例えば、コンテストやイベントなどを紹介することもあります。
しかし一方で、これを「ステマ」だという人もいるのは覚えておいて下さい。
(私は個人的には記事が良質で役立つなら良いじゃん!って思っていますが・・・)
ちなみに、日経系の媒体は記事広告に必ず「PR」表記が入っています。
2)コンテンツ課金モデル
記事そのものに対して課金するものです。
但し、ネットの記事はほとんどが無料でユーザーにネットの記事にお金を払うという文化が無いので、記事そのものに相当な希少性や価値が無いと難しいです。
私もネットで読む記事は無料のものばかりですが、唯一、MITテクノロジーレビューという媒体の記事を有料購読しています。
↓MITテクノロジーレビュー
https://www.technologyreview.jp/
記事によって、無料で読めるものと有料プランで無いと読めないものがあります。有料プランでないと読めないものも、途中までは読めたりするのですが、絶妙なところから先が申込しないと読めなくなっています(^^;
3)ECモデル
記事を通して、ユーザーをWebサイトに集め、集まったユーザーに対して物販やセミナーやサービスを売るというものです。
例えば、雑誌LEONなどは、“買えるLEON”というECショップを展開していて、オンラインだけでなく、雑誌内でもこのWebサイトの告知をしています。
↓買えるLEON
https://kaeruleon.jp/
あと、これは上記2)と3)の間のような形ですが、雑誌GOETHE「ゲーテ」は、Webサイトで無料会員登録をしてもらい、継続的に雑誌や定期購読を促すようなコミュニケーションをとっています。
↓GOETHE
https://goetheweb.jp/
以上です。
(他にもありそうな気がするけど今は思いつきません・・・)
ご参考になれば幸いです。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。