3月から検索順位が下落した原因は!?
2018.05.28
SEOについて、ここ1〜2ヶ月ぐらいで同じようなご相談を立て続けにいただきました。
それはどういうものかというと
「3月から順位が下がりました。それから順位が戻ってきません。
どんな原因が考えられますか?」
というものです。
数日間だけ一時的に下がることはよくあるので、ジタバタしない方が良いですが、さすがに1ヶ月以上、下がったままの場合はGoogleの評価が変わった可能性が高いので、改善に動いたほうが良いです。
■3月にGoogleのアルゴリズムに大きな変更がいくつかありました。
1つは、3月のこのメルマガでも書いたモバイルファーストインデックスです。
( 3月の記事はこちら )
これによって、スマートフォン対応していないWebサイトの順位が下がりました。
順位が下がった人で、スマートフォン対応していないのであれば、これが原因です。
しかし、ご相談をいただいた人の中には、しっかりとスマートフォン対応している人もいました。
もちろん、スマートフォン対応していても、非常に重たい造りになっていたりすると順位が下がりますので、その辺は改善する必要がありますが、それでも落ちる前の順位まで戻らない場合がありました。
理由を調べたら、どうやら3月にモバイルファーストインデックスとは別のアップデートも行われたようです。
■Search Engine Journalという海外のSEO専門サイトが4月11日にリリースした記事にこんな記述がありました( 元記事はこちら )。
Google’s John Mueller has confirmed the March 7th algorithm update did not necessarily target low quality sites. Rather, it had more to do with content relevance.
訳すとこんな↓感じ。
「Googleのジョン・ミューラー氏は、3月7日のアルゴリズムアップデートは必ずしも品質が低いサイトをターゲットにしたものではなく、むしろコンテンツの関連性と関係が深いことを認めた」
■少し前までのGoogleは、内容の良し悪しよりも、どちらかと言えばキーワードのマッチング重視で、そのキーワードに関する情報がたくさんあり、適切な場所にキーワードがきちんと入っているWebサイトが上位に出る傾向がありました。
しかし、最近のGoogleは、そういった表面的なものから一歩先に進み、きちんと検索者の意図をきちんと理解した上で、その意図に沿うWebサイトを上位に出そうとしています。
言い換えれば、普通に人間が「あなたが探している情報、このサイトがわかりやすいよ。」とおすすめするのにどんどん近づこうとしているということです。
■もしあなたが調べ物をしている友人にWebサイトをおすすめするとしたら、どんなサイトでしょうか?
たぶん、文字の多さって関係ないですよね?
文字多すぎて読みづらいのは辛いですし、余計な情報はあって欲しくない。
実際に、検索者の意図に沿わないような余計な情報があると、最近は検索順位が下がる傾向があります。
逆に文字が少なすぎて言葉足らずなのもNGです。
このような、イケてないWebサイトは、たぶんすぐ検索結果画面に直帰してしまう。
するとGoogleは「このWebサイトはこのキーワードではやたらすぐに直帰されているな」と理解する。
■では、どんなWebサイトが良いか。
検索者の意図に沿って、検索者の知りたいことが、情報に過不足がなく、わかりやすく書かれているものです。
テーマによっては、写真や動画があったらもっとわかりやすいですよね。
そういうWebサイトは滞在時間が長くなるし、そのWebサイトの中で、どんどん次のページに遷移していくので検索エンジンへの直帰も減ります。
■例えば「Web制作」と「Web制作会社」では、検索者の意図は全然違います。
必然的にどちらのキーワードを狙うかでコンテンツの内容は異なってきます。
もちろん、キーワードをtitleタグに入れるといったテクニックもまだまだ大事ですが、まずは検索者の意図(検索しようとしたコンテキスト)をしっかり理解し、役に立つコンテンツをしっかり作っていくことが、今後のSEO対策には大切です。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。