ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

良いサイトを作りたいなら”急がば回れ”

2020.08.31

明日から9月です。
激動の2020年も早いもので残り1/3。
やっておきたいことがたくさんあるのになかなか消化できず、イライラする毎日を送っています。

 

さて本日は、私がWebディレクターとして駆け出し頃、デザインディレクションで失敗した話をしたいと思います。

 

 

■私が、やっと一人で案件を持たせてもらえるようになった頃のことです。

 

とある案件で、お客さんに提案したデザインがなかなかOKをもらえずに苦戦していました。
何度もお客さんの修正指示をもらってはその指示通りに作業するのですが、何度修正しても修正指示が返ってくるのです。しかも、修正指示が、一度修正した場所と同じ場所だったりするのです。
私としては、お客さんの要望をきちんとデザイナーに伝えているつもりでしたから、なぜOKがもらえないのか、全然分かりません。

 

制作スケジュールはどんどん過ぎていき、公開日が迫ってきます。
お客さんもイライラしている・・・

 

私はかなり焦っていました。

 

年上のデザイナーからも、「また修正かよ!いい加減にしろよ」と言われる始末。
「そんなのお客さんに言ってくれよ」と心の中で叫びつつ、年上デザイナーにそんなこと言えるわけがありません。

 

そして、しまいには、お客さんも
「やっぱりこのデザインの方向じゃない」
とちゃぶ台をひっくり返すようなことを言ってきたのです!

 

何度も修正指示を出しておきながら・・・「マジかよ・・・これまでの制作時間が無駄に・・・」と心のなかで叫びました。
もう泣きそうでした。

 

 

■そんなやりとりを、私の隣のデスクで涼しい顔をして見ていた先輩ディレクターが一言こう言ったのです。

 

「おまえ自身が、ちゃんと出来上がりをイメージできているのか?」

 



 

ハッとしました。
全然できていませんでした。
お客さんの指示を、ただ伝書鳩のようにデザイナーに伝えていただけ。

 

お客さんも、実はイメージが明確だったのではなく、何となく“色は青でカッコ良く”ぐらいのイメージしかなく、漠然としていたのです。
にも関わらず、私がきちんとまともなディレクションをしないので、仕方なく修正指示を出していたのです。

 

 

■本来は、デザインについて、もっと根本的な思想をお客さんと話し、出来上がりのイメージを共有しないといけないのです。

 

  • どういう人が見るのか
  • どんな印象を持ってもらいたいのか
  • 競合他社はどんなデザインなのか
  • その上で、自社はどうするべきなのか

 

そして、イメージに近いWebサイトや書籍等を参考にイメージを固め、お客さんとすり合わせてていかなければなりません。そうすることによって、依頼主であるお客さんと制作者の頭の中に、出来上がりのイメージが共有できます。
これが無いと、デザインが迷走しがちです。

 

デザインが迷走し始めると、、デザインがいつまで経っても決まらないか、あまり満足していないけどお客さんが根負けして我慢して満足していないデザインを使うか、どちらかになります。

 

 

■デザインは急がば回れです。

 

デザインをする前は、事前に出来上がりのイメージを明確にしましょう。
これは制作会社に依頼せずにご自身で制作する際も一緒です。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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