メルマガを読んでもらうために ~到達率に目を向ける~
2022.08.10 Posted by hosobuchi.m
時代や社会、ユーザーの生活様式が変化すれば、それに合わせてWebマーケティング担当者は、定期的にメルマガを見直す必要があります。
多くのメルマガが迷惑メールボックスに届いているようなことがあれば、非常に大きな機会の損失であり、見直すべきタイミングが来ているといえるでしょう。
どうすれば多くの人にメルマガを読んでもらえるのでしょうか。今回はメルマガを読んでもらうために、指標である「到達率」について、わかりやすく解説していきます。
メールマーケティングの指標についてはスタッフブログ「メルマガを見直すタイミングで確認すること」にも書いてありますので、合わせてご確認ください。
目次
- 1 到達率とは?
- 2 メール認証とは? メール認証とは、いったいどのようなものなのでしょうか。メール認証とは、メール配信をする際に、差出人の情報を証明するための通信方式のことです。そのため、メール認証は、差出人がどのような人であるかを示すための証明書であり、パスポートといえるものとなります。メール認証の主な種類は、次の3つがあります。 SPF DKIM DMARC それぞれのメール認証にどのような違いがあるのか、その種類の特徴について説明していきます。 【SPF】 メール認証には、さまざまな方法がありますが、その中でも代表的なものとして、SPFと呼ばれる認証方法があります。SPFとは、Sender Policy Frameworkの頭文字の略称で、IPアドレスを利用して受信したメールの送信元が事実と異なる情報となっていないかを確認する方法です。 具体的には、SPFレコードに登録されたIPアドレスと受信メールの送信元IPアドレスを照合することで、なりすましであるかどうかを判定します。 【DKIM】 DKIMとは、DomainKeys Identified Mailの略称で、電子署名を利用することで、メールの送信元が事実と異なるものでないかを確認する方法です。メルマガの送信者がメールに対して、電子署名を付与し、メールの受信者が検証することで、なりすましであることを検知します。 この方法は、メールの受信者が正しい判断ができなかったり、認証方法として広まっていなかったりといった問題があります。 【DMARC】 DMARCとは、Domain-based Message Authentication、Reporting and Conformanceの略称で、認証失敗時に対応策を決めておき、セキュリティ対策をしていく方法をいいます。そのため、DMARCにはSPFやDKIMの認証が失敗に終わった場合の対応策が記されています。 そのため、認証失敗時は、DMARCポリシーを見ながら受信メールの扱いを決めていきます。 特定電子メール法の問題
- 3 まとめ
到達率とは?
メルマガにおいて到達率とは、メール配信システムを使って送信したメールがどの程度メールの受信ボックスに届いたかを知るための指標のことです。そのため、到達率を知ることで、送信先のメールボックスにしっかりとメルマガが届いているのかを知ることができます。
メルマガの到達率については、基本的には計測できないため、マーケティング改善では無視されがちです。有料のツールを使うことで調べることができますが、「わざわざそれだけのためにお金を払うのは…」という方がほとんどでしょう。しかし、無視せずに最低限のことでも目を向けてみることでユーザーからの反応が得られやすくなります。
セキュリティの時代と問題
メルマガ送っているけれど、送信先の方から「ほとんどメルマガ届いてないよ。」や「迷惑メールボックスにすべて届いているよ。」といったことを言われることはないでしょうか。実際に、「Gmailにだけメルマガが届かないんですよね。」といったことをWeb担当者より聞くことがあります。
その場合、SPFやDKIM、DMARCなどのスパムメール対策や迷惑メール対策の強化により、送信ドメイン認証が行われていないために、なりすましによるメールだと判定されて、送ったはずにメールが届かないという事態が起こっているようです。
他にも、メール情報のFromや送信元のドメインが一致しない場合は、迷惑メールボックスへ届きやすくなるため、メール認証の見直しが必要です。
メール認証とは?
メール認証とは、いったいどのようなものなのでしょうか。メール認証とは、メール配信をする際に、差出人の情報を証明するための通信方式のことです。そのため、メール認証は、差出人がどのような人であるかを示すための証明書であり、パスポートといえるものとなります。メール認証の主な種類は、次の3つがあります。
- SPF
- DKIM
- DMARC
それぞれのメール認証にどのような違いがあるのか、その種類の特徴について説明していきます。
【SPF】
メール認証には、さまざまな方法がありますが、その中でも代表的なものとして、SPFと呼ばれる認証方法があります。SPFとは、Sender Policy Frameworkの頭文字の略称で、IPアドレスを利用して受信したメールの送信元が事実と異なる情報となっていないかを確認する方法です。
具体的には、SPFレコードに登録されたIPアドレスと受信メールの送信元IPアドレスを照合することで、なりすましであるかどうかを判定します。
【DKIM】
DKIMとは、DomainKeys Identified Mailの略称で、電子署名を利用することで、メールの送信元が事実と異なるものでないかを確認する方法です。メルマガの送信者がメールに対して、電子署名を付与し、メールの受信者が検証することで、なりすましであることを検知します。
この方法は、メールの受信者が正しい判断ができなかったり、認証方法として広まっていなかったりといった問題があります。
【DMARC】
DMARCとは、Domain-based Message Authentication、Reporting and Conformanceの略称で、認証失敗時に対応策を決めておき、セキュリティ対策をしていく方法をいいます。そのため、DMARCにはSPFやDKIMの認証が失敗に終わった場合の対応策が記されています。
そのため、認証失敗時は、DMARCポリシーを見ながら受信メールの扱いを決めていきます。
特定電子メール法の問題
2002年7月に特定電子メール法と呼ばれる法律が施行されたことをご存知でしょうか。特定電子メール法とは、迷惑メールの送信を規制する法律のことです。そのため、特定電子メール法に違反するメルマガは法律違反となります。
広告メールは基本的にオプトイン・オプトアプトが義務付けられています。
オプトインとは、事前に同意を得ること。オプトアプトとは購読を解除することで、メルマガには必ずオプトインを得て配信し、オプトアウトの導線を設置することを忘れずに。
特定電子メール法については以前「守っていますか?特定電子メール法」(https://www.weblab.co.jp/blog/staff/marketing/4293.html)にもまとめていますので、一緒にぜひお読みください。
違反メールを受けたユーザーの報告の仕方によっては、そのメールが迷惑メールボックスへ届いてしまう可能性があります。今後は、ユーザーの報告の可能性を考え、しっかりと法律を遵守できるよう見直してみてはどうでしょうか。
まとめ
せっかく作ったメルマガが、知らないうちにシステムによってはじかれ迷惑メールボックス行きになるのは、非常に大きな機会の損失となります。そのため、このタイミングでまずはメルマガの到達率について確認してみてはいかがでしょうか。
オプトインとは、事前に同意を得ること。オプトアプトとは購読を解除することで、メルマガには必ずオプトインを得て配信し、オプトアウトの導線を設置することを忘れずに。
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