静的サイトと動的サイトとは?どんなコンテンツが適しているの?
目次
1.静的サイトと動的サイトとは?どんなコンテンツが適しているの?
Webサイトの種類には、静的サイトと動的サイトがあります。動かないサイトと動くサイトの違いではないのかと思われがちですが、そうではありません。
静的・動的とは、いったいどのようなものなのか、それぞれどういったコンテンツが適しているのか、メリット・デメリットを交えてご紹介します。
2.静的サイト・動的サイトとは
そもそも静的サイト・動的サイトとはなんなのでしょうか。まずは、静的サイト・動的サイトの概要について説明していきます。
2.1静的サイトとは
静的サイトは、その名の通り何も動かないサイトを指します。ただし、まったく動きがないわけではありません。アニメ―ションを挿入したり、スライドを自動で動かしたりすることもできます。
静的サイトは、いつ誰が見ても同じコンテンツが表示されます。そのため、人によって情報の表示の仕方が異なるということがありません。
2.2動的サイトとは
一方で、動的サイトもその名の通り動きのあるサイトを指します。動的サイトでは、読み込み時のレスポンスに動きがあります。そのため、アニメーションや動画が無くても動的サイトの場合があります。
たとえば、SNSサイトでは、誰かが投稿をすればそれが表示され、昨日と今日では違ったページになります。このようなサイトを動的サイトといいます。また人気記事一覧や検索システムなどがあるサイトも動的サイトです。
そのため、時間やユーザーによって異なる情報が表示されるサイトだと思っておくと良いでしょう。
2.3結局の所何が違うの?
静的サイト・動的サイトの見分け方を簡単にまとめます。まずは、静的サイトの特徴と目的です。
静的サイトの特徴:誰が、いつ、どこで見ても同じ内容が表示されるサイト
静的サイトの目的:誰が見ても一定の情報を提供すること
次に、動的サイトの特徴と目的です。
動的サイトの特徴:アクセスしたユーザー、時間、場所によって異なる内容が表示されるサイト
動的サイトの目的:各ユーザーに適した情報を提供すること
このように見分けると違いについて簡単に理解できます。
3.静的サイトのメリットとデメリット
まずは、静的サイトのメリット・デメリットについて説明していきます。
3.1メリット
静的サイトのメリットは、次のとおりです。
- ページの表示スピードが速い
- セキュリティ性が高い
- サーバーがダウンしにくい
- 制作コストが安い
3.2デメリット
一方で、静的サイトのデメリットは、次のとおりです。
- 情報がリアルタイムに反映できない
- 条件によって異なる内容を表示できない
4.動的サイトのメリットとデメリット
次に、動的サイトのメリット・デメリットについて説明していきます。
4.1メリット
動的サイトのメリットは、次のとおりです。
- 初心者でも制作や更新が簡単
- 動的なページも簡単に実装可能
- コンテンツの量産に向いている
4.2デメリット
一方で、動的サイトのデメリットは、次のとおりです。
- ページの表示スピードが遅い
- サーバーダウンのリスクがある
- セキュリティ面でリスクが高い
5.静的・動的サイトに適したコンテンツ
それぞれの違いについてわかっていくと最新の情報・ユーザーに沿った情報を与えてくれる動的サイトの方が良いじゃないかと思われますがそうではありません。先程挙げたメリット・デメリットから、それぞれどのようなコンテンツが適しているのかについて考えていきます。
5.1静的サイトに適したコンテンツ
最新の情報だけではなく、中にはユーザーによるアクセスや入力で表示が変わっては絶対に困るというページもあります。たとえば、コーポレートサイトの内容がアクセスの度に変わったり、求人情報の表示に違いが生じたりしては信用を失いかねません。また、セキュリティ上の観点から静的サイトが用いられている場合もあります。
【適したコンテンツの例】
コーポレートサイト
ランディングページ
特設サイト
求人サイト
5.2動的サイトに適したコンテンツ
一方で、動的サイトは最新の情報や、アクセスしたユーザーに沿って異なる内容が表示されるため、内容を変更される頻度が高い・検索システムを用いるサイト等に適しています。また、動的サイトでは、さまざまなプラグインが公開されており、簡単に機能追加できるため、コンテンツの表現の幅を広げることができます。
【適したコンテンツの例】
ブログサイト
ECサイト
検索サイト
6.まとめ
最初は、どちらのサイトにすべきか迷ってしまうかもしれません。しかし、動的サイトが良いのか、それとも静的サイトが便利なのかについては、含む情報やコンテンツ、ユーザーがどのように利用するか、更新方法などから多角的に検討する必要があります。
また、静的サイトの運用コストが安いという理由からWebサイトを開設した場合、将来的に動的ページが必要になった際に都度システムの開発が必要となり、時間もコストもかかってしまいます。そのため、今は必要なくても将来を見据えて慎重にWebサイトの運用方法について考えていきましょう。
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