SEOにおける外部リンクと内部リンク

Webサイトのページを制作する際は、他のページに移行するために「リンク」という仕組みを利用して、ページ間を移動できるように設計します。何気なく利用しているこの「リンク」にも「SEO」に影響を与えることがあります。

Webサイトの内部リンクを最適化すれば、クローラーが巡回しやすくなり、インデックス率が高まり、検索エンジンで自社コンテンツが上位表示されやすくなります。
そこで今回は、SEOにおけるリンクとは、いったいどのようなものなのか、内部リンクと外部リンクの違いやリンク設定の注意点についてわかりやすく解説していきます。

内部リンク（サイト内リンク）

内部リンクとは、Webサイトの内のページ同士をつなぐリンクのことです。内部リンクがあれば、サイト内でユーザーの欲しい情報にたどり着きやすくなるため、ユーザーのコンテキストをよく想像し、設置することでUXのアップにつながります。

SEOの観点からみても内部リンクの最適化でクローラビリティアップが予想されます。具体的には、「関連性の深いページへリンクを設置すること」がSEOへ好影響を与えられます。そのため、有益な内部リンクを増やしていくためにも、最新の新規コンテンツを継続的に作成し、内部リンク構築を意識したWebサイト設計が必要です。

弊社のこちらの記事でも最近の内部リンクの傾向を深堀しています。ぜひ、参考にしてください。

「最近のSEO傾向を交えてWebサイトの内部リンクについて基本の理解を深めよう」
https://www.weblab.co.jp/blog/staff/seo/13178.html

外部リンク（サイト外リンク）

一方で、外部リンクとは、自サイトと他サイト（外部サイト）間のリンクのことです。つまり、違うドメインのURLからリンクされたり、違うドメインのURLにリンクしたりすることです。

「Google が掲げる 10 の事実」の「4. ウェブ上の民主主義は機能する。」には、サイトのコンテンツの重要性を判断するうえで、Webサイトに張られているリンクが基準となると記されています。

【参考】Google が掲げる 10 の事実(https://about.google/philosophy/)

つまり、良質な被リンクが増えることで、広く認知され、SEOの評価が上がることが期待できるということです。具体的には、SNSで拡散されるように工夫したり、プレスリリースを配信し、外部リンクが増えるような対策をしたりすることが有効となります。

ページ内リンク

ページ内リンクを設置すれば、ユーザーを誘導したいエリアに簡単に移動させることができます。テキスト量の多いページや多様なテーマについて記載されたページなどで、主に目次の役割として使われるケースが多いです。ページ内リンクがあれば、ほしい情報までなかなかたどり着かないときなど、クリック一つでほしい情報までたどり着けるため、非常に便利です。

特に長文コンテンツでは、ユーザーが知りたい情報に素早くアクセスできるため、クリック率の上昇がユーザビリティのアップにつながり、Googleから評価される可能性が高くなります。

こちらの記事に目次ついて詳しく掲載しておりますので、ユーザビリティを改善したい方は、ぜひお役立てください。

「長文の記事には目次を付けて、ユーザビリティ、クリック率（CTR）向上をしよう！」
https://www.weblab.co.jp/blog/staff/writing/7167.html

リンク時の注意

テキストにリンクするときは、文字色を変え下線を入れるなど、それがリンクであることをユーザーに明確に伝えましょう。リンク設定していても、検索ユーザーがリンクであると気づかなければ内部リンクを設定している意味がありません。

特に、違うサイトへリンクするときは、他サイトへのアクセスにつながることを分かるようにしましょう。一般的に外部リンクマークを入れるとよいですが、下記のように注釈を入れているWebサイトもよく見かけます。
「※外部サイトにリンクします。」

また、Webサイトの運用歴が長くなると、悪質な外部リンクも増えてしまいますが、サーチコンソールなどを利用することで、被リンクを否認できます。定期的にチェックし、有益な外部リンクだけを残して、SEO効果を高めましょう。

まとめ

オリジナリティの高いコンテンツの制作だけをしていれば、検索上位に掲載されるわけではありません。記事のクオリティ以外にも、内部リンクや外部リンク、ユーザビリティなどの多様な要素を最適化していくことで順位が決定します。

そのため、いつもならなんとなく入れているリンクにも少し気を配り、SEO効果を高めるための工夫を行ってみてはどうでしょうか。そうすれば、Webサイトの内部リンクを意識した関連性の高いコンテンツが自然と増えてくるため、今までよりも検索順位がアップしやすくなるでしょう。