オウンドメディアで成果を出す為に絶対に必要な1つのこと
2023.05.19
最近、コンテンツSEOを狙ってオウンドメディアを立ち上げたものの上手くいっていないといういくつかの企業からつづけてご相談を受けました。
オウンドメディアを立ち上げる企業の中には、とにかくPV数が稼げれば良いという企業もありますが、ほとんど企業は、そこで何らかの反響を得て、仕事の受注につなげることを目的としています。
ご相談のほとんどは、「オウンドメディアを立ち上げたけど、仕事の受注につながっていない」というご相談です。
オウンドメディアで仕事の受注につなげるには、簡単に言えば、SEOが効く記事を書いてアクセスを集め、アクセスしてきた人に、お問い合わせや何らかの資料をダウンロードしてもらい、追客をして受注するという流れを作る必要があります。
この流れを作るには、全ての発想の軸に“顧客理解”が必要です。この軸がズレると全く成果が出なくなります。
- わが社の顧客(見込客)はどんなキーワードを検索するのか?
- 検索エンジンから来訪した顧客(見込客)はどのような情報が欲しいのか?
- わが社に興味を持ってもらうためには、その情報を伝える際に(自社の強みなど)何を一緒に伝えたら良いか?
- その情報を読んだ顧客(見込客)がその次に欲しがるのはどんな資料か?
- 資料をダウンロードした顧客(見込客)にどのようなフォローをしていくのが良いか?
それでは、顧客の興味、ニーズ、痛みを理解するには、どんな方法があるでしょうか?
1. 顧客(既存客)へのアンケートもしくはインタービュー
普段どんなことに悩んでいるのか、わが社に発注して良かったこと、要望などを聞いていきます。
フォーム等を使ってアンケート方式で聞くだけでなく、インタビューをすることで、より深く聞き出すことができます(アンケートの回答は面倒なので、なかなか多くは語ってもらえない)。
既存客だけでなく、既存客ではないけれども、ターゲットに似通った知り合いなどにインタビューするのも有効です。
2. キーワードニーズの調査
GoogleキーワードプランナーやGoogleサジェストなどを使って、実際にどのようなキーワードがどのぐらい検索されているのかの定性調査を行います。
3. 競合サイト分析
競合サイトがどのようなコンテンツを提供しているのか、また彼らのコンテンツがどのような反応を得ているのか、検索エンジン上での順位等を分析します。これにより、ターゲット市場の興味やニーズについて洞察を得ることができます。
4. 自社Webサイトの分析
Google Analyticsのようなアクセス解析ツールを使用して、どのコンテンツの訪問者が多いのか、訪問者がどのような行動を取っているのかを分析します。これにより、ユーザーが関心を持っているトピックや、彼らが何を探しているのかについての情報を得ることができます。
* * *
以上のように、顧客理解を深め、彼らの興味、ニーズ、痛みを的確に捉えることが、オウンドメディアを通じた受注につながる成功の鍵となります。オウンドメディアの運用を続けていくことは長期戦で根気がいります。一見、時間と労力を必要とするプロセスかもしれませんが、これらの努力は結果としてブランドの信頼性の向上、そして最終的には受注増加につながります。常に顧客の視点を忘れず、彼らにとっての価値を最優先に考えながら、オウンドメディア運営を行っていきましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。