ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

捨てると分かりやすくなる

2023.02.18

説明

当社では、中小企業向けに「サイト職人CMS」というサービスを展開しており、制作が完了して納品する時に必ず管理画面の操作レクチャを行います。

レクチャには、やる人によって上手い・下手があります。下手だと、後からサポート電話の増加につながってしまいます。

 

説明が上手い人と下手な人の違い

説明が上手い人と下手な人の違いは何でしょうか。

熱意が無いとか、知識が少ないといったことではありません。

下手な人の方が、実は上手い人より完璧を求めて、「今はそんな細かいことまでは説明しなくていいよ」というようなことまで一生懸命説明してしまうのです。
その結果、顧客の頭の中はどうなるかというと

キャパオーバーになります。。。
結局、理解も中途半端、ストレスばかりが溜まることになるのです。

 

物事には、本質的な部分と、それに付随する枝葉の部分があります。

相手が初心者であればあるほど、まずはきちんと本質部分を理解してもらうことが大切です。
その時に、枝葉まで伝えようとすると肝心の本質が伝わりません。

 

理解には順序があります。

まずは本質的なことを理解できて、はじめて枝葉の部分を理解する土台ができます。
はじめから枝葉の部分まで全部理解してもらおうとするのは、自己満足にすぎません。

 

枝葉の部分に伝えたい事があっても、相手がそれを受け入れられるようになるまでぐっと我慢し、相手が分かる言葉で、本質部分の理解促進に徹することができるのがプロです。
デキる人は、全体を完璧に理解した上で、まずは本当に大切な1つかぜいぜい3つだけを伝えます。

 

相手にとって本当に大切なことが何かが分かっているから、本当に大切な部分を伝えるために、それ以外のものを切り捨てる勇気を持っています。
枝葉はその後に伝えれば良い。

 

それができない人は、何が本質で枝葉かを理解していないから、枝葉を端折れません。
全部を相手に伝えようとし、そして何も伝わらないという結果になってしまいます。

 

 

これは営業の現場でも、Webサイトの文章でも同じですね。

 

私は立場上、多くの売り込みを受けますが、若手営業マンにありがちな自己満足トークを5分以上聞かさせるのは、拷問以外の何物でもありません。

当たり前ですが、その営業マンの言っていることが理解できなければ買えるわけがないですよね。

 

全部伝えるのが親切ではありません。

分かりやすいから、相手にも優しい。
だから売れます。

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山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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