サブドメインとサブディレクトリの使い分け
2019.11.20 Posted by watanabe.k
「サブドメイン」や「サブディレクトリ」という言葉をご存知でしょうか?
ホームページ初心者の方の場合、両者の違いをしっかりと理解している方は少ないのではないかと思います。自社のメインのホームページ(コーポレートサイトなど)とは異なるホームページを作る時、サブドメインとサブディレクトリをどのように使い分けるべきか、迷ってしまう方も多いはずです。
今回は、ホームページ初心者の方向けに、サブドメインとサブディレクトリの使い分け方を紹介します。また、両者の基礎知識やSEO面にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サブドメインとは
サブドメインとは、以下のように、ルートドメイン(ドメイン本体)の前方にオリジナルの文字列が付いたドメインのことをいいます。
- ルートドメイン:weblab.co.jp
- サブドメイン:kansai.weblab.co.jp
サブドメインは、ドメイン本体とは別のドメインとして管理されます。そのため、メインのホームページと異なるジャンル・テーマのホームページを作る時に利用されることが多いです。
サブディレクトリとは
一方で、サブディレクトリとは一言で言うと、ルートドメイン(ドメイン本体)の中に作った部屋のようなもの。以下のように、/(スラッシュ)で区切りながら、ドメインの後方にオリジナルの文字列が足されます。
- ルートドメイン:weblab.co.jp
- サブディレクトリ:weblab.co.jp/kansai/
サブディレクトリは、「メインのホームページの下層ページ」のように扱われます。そのため、メインのホームページと関連性の高いカテゴリーやページを作る時に使用されます。
それぞれのメリット・デメリット
サブドメインとサブディレクトリは、URL形式が違うだけでなく、その役割も効果も異なります。両者の違いを頭に入れておくことは、より適切なホームページ運用につながります。
以下では、簡単に、両者のメリット・デメリットについてご説明します。
サブドメインのメリット・デメリット
上述の通り、サブドメインはドメイン本体とは別のドメインとして管理されます。よって、メインのホームページとは独立したホームページを作ることができます。
ただし、新たに独自ドメインを取得するわけではありません。そのため、サブドメインの使用は、ドメイン費用の節約にもつながります。また、メインのホームページのブランド力を保ったまま別のホームページを作成できることも大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、サブドメインには一定の作業コストがかかります。メインのホームページとは異なるホームページを作り、ボリュームを持たせるためには、1からページを構築し、増やしていかなければなりません。ゆえに、高い専門性と作業工数が必要になってしまいます。
サブディレクトリのメリット・デメリット
上述のように、サブディレクトリは、メインのホームページと関連性の高いカテゴリーやページを増やす時に使用されます。そのため、メインのホームページの情報量を増やすことにもなり、専門性も高まります。
一方で、サブディレクトリの場合、メインホームページのコンテンツ量が増えていくにつれ、コンテンツ内容の重複が生じるリスクが高まります。ホームページ全体の評価が落ちてしまいかねないので、注意してください。
サブドメインとサブディレクトリの使い分け方
それでは、「サブドメインとサブディレクトリの使い分け方」についてあらためて解説します。
「全く別テーマならサブドメイン」
メインのホームページと異なるジャンル・テーマのホームページを作る時は、サブドメインを使用しましょう。それぞれ別のホームページとして管理・運用できます。
サブドメインを使用している代表的な例は、Yahoo!JAPANでしょう。Yahoo!JAPANは、以下のようなサブドメインで、メインのホームページとは異なる様々なジャンルのホームページを運用しています。
- Yahoo!知恵袋:https://chiebukuro.yahoo.co.jp
- Yahoo!オークション: https://auction.yahoo.co.jp
「同類のテーマならサブディレクトリ」
メインのホームページと同類のテーマを扱う場合は、サブディレクトリを使用しましょう。同類のテーマや関連性の高い情報には、同じユーザーが集まります。そのため、サブディレクトリを上手く活用しながら、1つのドメイン内でマーケティングを行っていくのがよいでしょう。
SEO的な有利/不利はある?
サブドメインで新しくホームページを作った場合、元のドメインのSEO評価はあまり受け継がれません。もちろん、多少は受け継がれますが、あくまでも別々のホームページの扱いを受けます。
一方で、サブディレクトリの場合、元のドメインのSEO評価が十分に引き継がれます。さらに、新しく作成したホームページへのSEO評価は、メインのホームページに対しての評価にもつながります。
ただし、SEOに関しては、サブドメインとサブディレクトリで、そこまで優劣の差はないとも言われています。
まとめ
今回は、ホームページ初心者向けにサブドメインとサブディレクトリの基礎知識にも触れながら、両者の使い分け方を紹介しました。メインのホームページとは異なるホームページを作る時は、以下のようにサブドメインとサブディレクトリを使い分けましょう。
- 「全く別テーマならサブドメイン」
- 「同類のテーマならサブディレクトリ」
ちなみに当社関西サイトはご覧いただいている通り、サブドメイン(kansai.weblab.co.jp)で作られています。
「ホームページ制作」という全く同じテーマではあるものの、集客のターゲットとする地域が完全に異なり、 サブディレクトリにするとコンテンツ内容の重複が生じるリスクや東京/関東圏向けに最適化されたメインのホームページへの影響などを考慮して、そのような形を取っています。
もしお客様のホームページで「どちらにすればよいのか?」とお悩みであれば、お気軽にお問い合わせください。
当記事を参考にしながら、サブドメインとサブディレクトリを上手く使い分け、効果的なホームページを作ってください。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。