CES 2018@ラスベガスに行ってきました
2018.01.15
先週は、ラスベガスで開催されたCESという展示会に行ってきました。
日経新聞にも出ていたし、TVでも報道があったようなので、ご存知の人も多いと思いますが、CESとはConsumer Electric Showの略で、一般コンシューマー向け製品の見本市で大企業からスタートアップまで一同に集まる世界最大の展示会です。
未発表の展示が数多く発表されるし、年初に開催ということもあり、今年のトレンドを把握することができます。
とにかく規模が大きく、幕張メッセの3倍以上の広さで、来場者も一昨年のオリンピックよりも多いのだそうです。
私は3日間かけてまわりましたが全部は見きれないほどです。
とにかくいろんなものが出展されていて上手くまとめきれなかったのですが、下記、簡単にレポートします。
自動車(モビリティ)
CESの目玉は自動車、もっと言うと“自動運転”でした。将来的には、ハンドルすらも無く、目的地をセットしたら、あとは勝手に運転してくれるようになるそうですが、まずは高速道路での自動運転、目的地に着いたら、勝手に車が車庫入れをしてくれるぐらいは、早い時期に実現しそう。
センサーやAIの発達で交通事故は激減するはず(これはぜひ実現して欲しい!)。
スマートホーム
AIスピーカーによるコントロールはもちろん、家電の使用状況等は外からでもスマホで確認、On・Offも操作でき、冷蔵庫の中身も確認できるだけでなく、冷蔵庫がレシピの提案もしてくれるようになる、そんな未来がすぐそこという感じがしました。
VR/AR/MR
ゲーム系が多かったのですが、離れた場所にいる人が仮想空間で話をしたり、そこに3Dの模型を投影して操作したりといった製品がありました。会議システムとかに使えそうですね。
ドローン
ドローンタクシーなんかも展示されていました。
運送・農業・調査など、ドローン技術が期待される分野は多いです。
法の整備より技術の方が早そう。
手の平より少し大きい程のドローンが、手の動きで動いてくれたり、例えば登山などの時に、歩いているすぐ上空を自分を追いかけつつ、障害物を避けながら撮影してようなものがありました。もしかしたらもう売ってる!?
ヘルステック/スポーツテック
今回のCESで個人的に一番興味深かったのがこの分野でした。
枕、ベッド、衣料など、あらゆるものにセンサーが入り、心拍数や血圧、体型の変化、睡眠の質といった体調のモニタリングとアドバイスをしてくれるようになります。
看護・介護分野には相当恩恵があるのではないでしょうか。
スポーツ分野では、専用のセンサーが付いたウェアを着ることで、フォームのチェックなどができるようになります。
そう言えば、西陣織の会社が出てましたよ。
電気を通す糸で織り込んだ服にセンサーを付けて、その人の健康管理ができるという提案でした。例えば、介護の現場や、夏場の建設現場で熱中症管理等に使われるのだそうです。
他にも、小さなスタートアップばかり集まったフロアがあったり、「これ凄いけど何に使うんだろう」みたいなものもあったりと、とても面白かったです。
スタートアップは、日本勢は寂しかったですね。。。
イスラエルやフランスは国全体で大きなブース構えていました。
■もう米国では「AI」とか「IoT」とかいちいち言っていませんでした。
ほとんどのものにセンサーが入り、ネットを経由してスマホなどとコネクテッドされ、何らかのデータ処理をやるのですが、そこでAI使うのはもう当たり前という感じです。
ジャンルもボーダーレスです。もちろんテック企業もいましたが、アパレル、農業、美容など、本当にあらゆる業種に関するものがありました。
ビジネスのヒントを得るためというのもありますが、近い将来の世の中がどのようになっているのかを実際に自分の目で見ておけて良かったです。
TVや新聞の報道はだいぶ偏ってますし(広すぎてそうなってしまうのはしょうがないのですが)、自分の目で見るのとでは感じ方も全然違いますので、ご興味のある方は来年ぜひ見に行ってみてください。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。