ホームページ制作の前に!KPI・KGIを設定しよう
2020.03.27 Posted by watanabe.k
ホームページ制作で重要なのは、企画の段階で、ホームページの目的や目標を明確に設定しておくことです。達成すべき目標が明確になっていないホームページ制作は、なかなか成功しないでしょう。
具体的な目標を大小定めた上でホームページ制作を始め、制作過程において、その目標の達成度合いを測り、改善を繰り返していく。これこそが、ホームページ制作を成功させる秘訣です。
ホームページ制作やWebマーケティングの世界では、設定した目標の達成度合いを測る指標として、KPI・KGIが使われます。KPIやKGIを正しく設定しておかないと、その後の制作の判断にズレが生じ、最終的には成果の出にくいホームページが完成してしまいます。
そこで今回は、初心者向けに、KPI・KGIの正しい設定方法を紹介していきます。ホームページ制作に慣れていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
KPIとは
まずは、KPIとは何か、分かりやすく説明していきます。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、小さな目標(最終目標に到達するための目標)の達成度合いを測る指標です。「重要業績評価指標」と呼ばれることも多いので、覚えておきましょう。
後述するKGI(最終的な目標)だけを設定しても、そこに至るプロセスが確立されていなければ、なかなか目標達成はできません。そこで大切なのは、最終的な目標に至るまでのプロセスにおいて、小さな目標をいくつか設定することです。KPIは、「最終目標に至るまでの複数の中間目標が、どの程度達成されているか」を測る指標だと言えます。
例えば、「ホームページのオンライン売上を20%向上させたい」という最終的な目標があったとしましょう。そのためには、ホームページへの訪問者数を増やしたり、コンバージョン率を上げたりしなければなりません。つまり、「ホームページへの訪問者数○○%アップ」「コンバージョン率○○%アップ」という中間目標を設定する必要があります。そして、それぞれの中間目標がどの程度達成されたかを測定していくわけです。これが、KPIの考え方です。
KGIとは
次に、KGIとは何か、簡単にご説明します。
KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、最終的な目標の達成度合いを測る指標のことです。「重要目標達成指標」と呼ばれることも多いので、覚えておきましょう。
上記の例では、「ホームページのオンライン売上を20%向上させたい」という最終的な目標がありました。つまり、この最終目標が達成されたかどうかを測定する指標が、KGIなのです。
ただし、上述しましたが、KGI(最終的な目標)だけを設定しても、そこに至るプロセスが確立されていなければ、なかなか目標達成はできません。最終的な目標に至るまでのプロセスにおいて、KPI(小さな中間目標)をいくつか設定することが大切です。
KPIを一つひとつ満たしていくことで、最終的にKGIを達成するのが、ホームページ制作を成功させる流れだと言えるでしょう。
具体的な設定方法
続いて、KPIやKGIの具体的な設定方法を紹介していきます。
まずはKGIを設定する
ホームページ制作を成功に導く上で、KPIとKGIを設定することは欠かせません。ただし、「設定する順序」には気を付けてください。基本的に、まずはKGIを設定し、その次にKPIを設定していきます。
ホームページ制作に限らず、ビジネスの世界では、最終的な目標を明確にした上で、「その目標を達成するために何をすべきか」を考えます。最終目標であるKGIを決め、その次に、KGIに向けた中間目標であるKPIを考えていくわけです。順序を逆にしてしまうと、最終的なゴールや、進むべき方向が曖昧になってしまう可能性があるので、注意してください。
また、KGIを設定する際は、「定量的な測定が可能であるかどうか」をチェックするようにしてください。数値で測定できない指標を作ってしまうと、目標達成の基準が曖昧になります。さらに、KPIの設定も難しくなってしまうでしょう。
「ホームページのアクセス数をアップさせる」というKGIではなく、「ホームページのアクセス数を20%アップさせる」というようなKGIを作るようにしてください。
次にKPIを設定する
KGIを設定したら、次にKPIを設定します。最終的な目標(KGI)を達成するまでのプロセスにおける中間目標を、いくつか考えましょう。そして、それぞれの中間目標の中に、さらに小さな中間目標を設定していきます。
上述の流れでKPIを設定していけば、「KGIが頂点となったツリー構造」が完成します。下位のKPIを満たしていくと、上位のKPIが達成されていき、最終的には、頂点のKGIが達成される仕組みです。
また、KGI同様、数値で測定できるようなKPIを作ってください。KPIが曖昧だと、「KPIを満たしたのにKGIが達成されない」という状況に陥る可能性があります。
設定に際しての注意点、ポイント
続いて、KPIを設定する際の注意点やポイントを紹介します。具体的には、以下の2つです。
- 実行可能なKPIを設定する
- 軌道修正の可能性も頭に入れておく
実行可能なKPIを設定する
当然ですが、非現実的な目標を設定しても、意味がありません。特にKPIは、最終的な目標であるKGIと比較して、より現実的であり達成難易度が低くなければなりません。
目標を高く掲げることは、決して悪いことではありませんが、KPIに関しては、実行可能なものを考えましょう。
軌道修正の可能性も頭に入れておく
仕事を進める上で、予想外のトラブルはつきものです。場合によっては、設定したKPIを変更しなければならない時もあるでしょう。その際に、軌道修正しづらいKPIが設定されていると、対応に時間がかかってしまいます。
KPIを設定する段階で、あらかじめ、軌道修正の可能性を頭に入れておくと良いでしょう。そして、柔軟に手を加えやすいKPIを作っておくことで、予想外の事態になっても、迅速にKPIを修正することができます。
KPI設定の具体例
最後に、KPI設定の具体例をご紹介します。
ECサイトを運営していた場合を考えてみましょう。「半年間で売上金額を20%アップさせる」というKGIを設定したとします。すると、設定すべきKPIは、例えば、以下のようになります。
- 訪問者数○○%アップ
- 直帰率○○%ダウン
- カート完了率○○%アップ
- 平均購入金額(1人当たり)○○円アップ
そして、これらのKPIを達成するために何をすべきか、さらに細かく考えていきます。
まとめ
初心者向けに、KPI・KGIの正しい設定方法を紹介しました。ホームページ制作を成功させる上で、適切なKPI・KGIの設定は欠かせません。ぜひ当記事を参考にしながら、KPI・KGIの設定方法について学び、ホームページ制作やその他の業務に活かしてください。
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