ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

ウェブ・ホスピタリティ

2017.04.27

本編に入る前にお知らせです。

 

明後日からゴールデンウィークですが、ゴールデンウィーク中はメルマガをお休みさせていただきます。

 

次回発行は連休明け5/8の予定です。

 

 

■さて、あなたは、会社のWebサイトやダイレクトメール、パンフレットを作る時どんな意識で作っていますか?

 

 「さぁ、どうやって来訪者を口説き落とそうか!」

 

といった感じですか?それとも

 

 「どうやってうちのことを分かってもらうか!」

 

といった感じでしょうか?

 

作り手の意識というのは、微妙にWebサイトにも反映されていくものです。

 

 「私のこと、分かって!分かって!」

 

みたいな意識ばかりだと、それが表に滲み出てしまったらちょっと怖い(^^;

 

もちろん、そのような意識が全く無いというのも、これまたちょっと問題ですが、、、

 

私はどんなWebサイトも設計・デザインをする際に、来訪者に「おもてなしをする」という意識が少なからず必要だと思っています。

 

 

これは、恋愛などとも通じるものがあるかもしれませんね。

 

自分のことを知ってもらおう、好きになってもらおうという意識も必要ですが、でもそれだけじゃだめで、相手に楽しんでもらう、そういうおもてなしの意識が必要だと思っています。

 

 

■私がそういう意識をより強く持つようになったのが、私が独立して最初に携わったクライアントである、京都の高級料亭京大和のプロジェクトでした。

 

 京大和
 ※随分以前のデザインを今も大事に使ってくれています

 

このWebサイトをプランニングしている時実は最初、京大和の若女将には、少し売込み臭のある内容を提案したんです。(今振り返ると、稚拙な提案内容で少し恥ずかしい・・・)

 

しかし、京大和の若女将から、終始一貫して言われたのは、「それよりも、うちに代々伝わっているホスピタリティの精神と品格をきちんと表現したい。」ということでした。

 

“ホスピタリティ”というのは、いわゆる「おもてなし」のこと。

 

このプロジェクトでは、これを本当に何度も言われました。

 

 

■私の中では少し葛藤があったんですね。

 

もうちょっと売込み強くないと、やっぱり結果が出ないんじゃないかという不安。

 

しかしそうではなくて、ホスピタリティの精神と品格を徹底して欲しいというクライアントからの要求。

 

プロとしては、当然両方を実現できる形にしないといけない。

 

ですから、京大和のWebサイトは、デザイン・構成・文章など全てにおいて、そういうホスピタリティの精神、想いが滲み出るようなものになるように意識しました。

 

公開後、Webサイトからの予約も順調に入り、プロジェクトは結果的に大成功しました。

 

 公開後のインタビュー

 

 

■「そりゃ、高級料亭だからじゃないの?」と思われるかも知れません。

 

当然、会社によってサービスの形態も価格も売り方も違います。

 

しかし、形は違うにしろ、その会社なりの「おもてなし」というものがあると思うのです。

 

これを意識すると、否応がなく目線が自社目線ではなくお客さん目線になります。
↑ ここ大事

 

御社なりの「おもてなし」ってどんなものでしょうか?

 

もしそれを少し意識してWebサイトを作ったならば、もしかしたら今の御社のWebサイトとは、少し違った表現・構成になっていたりしませんか?

 

そして、そっちの方が良かったりしませんか?

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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