「国宝 阿修羅展」へ行ってきました
私は仏教徒ではないのですが、おそらくひとよりは好きな方かと思います。
高校時代、仏像修復を学べる大学に進学しようとした時もありました。(当時は親に止められましたが、学びたい気持ちはまだあるのです)
なかでも特に大好きなのが奈良・興福寺にいらっしゃる阿修羅像。
三面六臂の細身なお姿に少年を思わせるお顔立ちの神様で、今風にいえばイケメンとでもいいましょうか。そんな阿修羅像が上野にやってくるのを知ったのは去年のこと。東京でお会いできるのをずっと楽しみにしていました。
興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」
2009年3月31日ー6月7日
東京・上野 東京国立博物館平成館
http://www.asahi.com/ashura/
「いざ上野へ!」と開幕後の口コミを見ればテーマパーク並みの待ち時間に凄まじい混雑、阿修羅像のお部屋は常に渋滞、会場限定販売の公式グッズ『阿修羅像のフィギュア』は15,000個が2週間で完売という有様。さらにこれだけの像が興福寺の境内外で展示されるのは今世紀最後だとか…
完全に出遅れました。
結局上野へ行ったのは閉幕一週間前の日曜日で、どしゃぶりの雨の中を50分並んで入館しました。今回一番の見どころは、八部衆像と十大弟子像がガラスケースに入っていないお姿を拝観できる事につきると思います。阿修羅像に関してはなんと360度ぐるり。これは素晴らしいことでした…よくクリアできたなあと感心するばかりです。展示室を出るとき何度も振り返ってしまい、なかなか部屋から出る事ができませんでした。
数年前、興福寺で初めてお会いした時の感動までには当然いたらなかったのですが、沢山の群れる人に囲まれるなか悠然と立つそのお姿は、あの夏の日と変わらずに本当に魅力的でした。
今度は九州で7月から2ヶ月間「国宝 阿修羅展」が開催されます。
阿修羅様たちが興福寺へおかえりになるのは10月なかば。また奈良で、お会いしたいです。
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