ユーザーの視線を考える
一般的に、視線は左上から右下へと流れていくと考えられますが、その流れの中で視線がどのように動いているかを知るのは簡単ではありません。
そんな中、閲覧者の目の動きを追うことができる「アイトラッキングシステム」を使った調査が行われ、それを元に、Webサイトを作る際に気をつけるべき点が、下記のサイトで公開されています。
記事によると、制作時に気をつけるべきポイントとして、
- タイトルは写真よりも注目される
- タイトルの最初の数単語がさらりと見られる
- リストがあったら左側だけ見る
- 1秒で興味を引くこと!
- 小さい文字はよく読まれる
- トップナビゲーションが一番良い
- パラグラフは短い方が読まれる
- 要約はよく読まれる
- 広告は左上がベスト
- 人気コンテンツ近くの広告はよく見られる
- 画像広告よりもテキスト広告
- マルチメディアコンテンツはよく知られていないものに有効
とあります。
アイトラッキング調査は目の動きを追いますが、眼、眼球を追っているだけで、「見ている」「見ていない」や「認識している」「認識していない」とは完全に一致していない部分もあるそうです。
そのため、この調査結果が全てとは言い切れませんが、上記のポイントの多くはこれまでにもwebを制作する上でよく言われていたポイントであり、改めてこれらの重要性がわかります。
先日、MSNのサイトがリニューアルし、視線を意識したデザインに変更されました。
MSNサイト(左)リニューアル前(右)リニューアル後
見た目が大きく変わったわけではありませんが、リニューアルにあたって
「日本人特有の利用行動を分析し、ユーザーの視線動向を調査して」
コンテンツのレイアウトや色合いを決定したというように、視線動向の調査を元に、最初に視線が行く左側に、よく使う個人ツールを置くなど、視線の移動距離を短くしたデザインになっています。
このように視線を考えて制作することは、ユーザーにとってわかりやすく、使い勝手の良いサイトを作ることになり、MSNのようなポータルサイトだけではなくその他の多くのWebサイトにとっても重要な事です。
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