本当に大丈夫?リースのWebサイト制作
リース型のWebサイト制作で失敗してしまい、当社のサイト職人CMSでWebサイトを作り直したいという案件がきっかけでした。
リース型Webサイト制作は、景気も手伝って、最近特に増えてきたように感じます。
当社のサイト職人は中小企業からの引き合いが多いサービスですけれども、訪問先企業でこのところ
「リースのWebサイト制作と迷っているんです」
と言われる案件が続きました。
要は、サイト職人のコンペティターとしてリース型Webサイト制作が比較検討されているということです。
その場合、もちろん私はサイト職人を推す訳ですが(^^)、先日は
と思わず言ってしまいました。
リース型Webサイト制作のメリットは、何と言っても初期費用が安い、もしくは無料という点です。
営業マンも「初期費用はいりません。月々5万円程度で、Webサイトが手に入ります。」という言い方をするでしょうね。
最後まで“総額”を隠すところは、リース営業の常套手段であります。
しかし、営業マンは次のようなデメリットは言わないでしょう。
私は大きくは次の3つのデメリットが考えられると思います。
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(1)長い契約期間
リースの最大の問題点だと思います。
リースの場合、だいたいは5年~7年といった契約期間のものが多いです。
その間は原則的に途中解約ができません。
技術進歩のスピードも緩やかなコピー機などに比べ、Webの技術はどんどん進化します。
それだけでなく、自社の状況もどんどん変わりますよね?
3年後に他社でフルリニューアルしたくなったら!?
契約に縛られて、そのドメインでは何もできなくなります。
(2)クオリティの問題
さらに一番問題などは、コピー機はメーカーによる差異がほとんど無いのに対して
Webサイトは、100社あれば100通りのWebサイトになるという点です。
だから、コストだけでなく、この会社に本当に頼んで大丈夫かどうかをしっかり見極める必要があります。
リース型のWebサイト制作サービスは、営業型の会社が制作サービスを“仕入れ”て展開している場合が多いです。
つまり、営業している人間と制作する人間が全く別、会社も別ということです。
熱心な営業マンを信頼してお願いしてみたけど、「結局、納得のいかない制作になってしまった」(当社クライアント談)と、営業マンと制作担当者の温度差に不満を持つ人が多いです。
(3)サポートの問題
何か帳簿のことで分からないことがあれば顧問税理士さんに聞くのと一緒で、Webについて聞きたいことがあれば、Web制作会社はいつでも専門家として的確なアドバイスができなければなりません。
リースのWebサイト制作サービスの場合、頼りにしていた営業マンはおそらくそういう窓口にはならないでしょう。
営業マンに仕事獲得を投げてしまっている制作陣も頼りになりません。なぜなら、彼ら自身がWebサイトから仕事を獲得するノウハウを持っていないからです。
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もちろん、上記のデメリットについては、そういう傾向が強いというだけで、全てのリース型Webサイト制作サービスに当てはまる訳ではないと思います。
ただ、検討する際は、上記のような事柄に注意しながら、契約内容はもちろん、サービス内容をしっかり確認してください。
特に熱心な営業マンに弱い、人の良い中小企業経営者のみなさん。
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