決断できたこと、できなかったこと
■昨日、当社が入居しているビルの管理会社に、同じビルでもう1フロア借りる旨を伝えました。
当社は今日、新卒を5名迎え入れますが、そうすると今の事務所がいっぱいになり、今後1人も採用ができなくなるからです。
年初から、ビルの大家さんに1フロア空いたので借りないかと打診されていました。
それを借りるべきか新たなビルに引っ越すべきか、ずっと悩んでいたのですが、ビルを引っ越すにも、そもそも今以上に条件の合う物件が見つからなかったというのもあります。
どうやら「今は好景気」というのは本当かもしれません。
普段の生活では好景気という実感が無いですけど、数年前より、確実に良い事務所物件が減っている気がします。
当社が入居しているビルも、2年前はビルの半分が空室だったのに、私が借りた1フロアが最後の空室でした。
東京の有効求人倍率なんて1.85倍で23年ぶりの高水準だそうです。
これはどんどん決断していかないと最後の1フロアも埋まってしまうと思い、借りることにしたのです。
■決断した理由は、実はもう1つあります。
最近、決断に時間をかけすぎたせいで、行きたかった視察旅行に行けなくなったという出来事があったからです。
私が参加している、ある勉強会でニューヨークに、事業アイデアを見つけるための視察旅行企画がありました。
今年の私の目標は、2本目の事業の柱を作ることなので、是非行きたいと思っていたのです。
ただ、日程が1週間、金額も約100万ということで、一瞬躊躇してしまったんです。
担当者からは、いつもの視察旅行の感じなら3月いっぱいぐらいまでは大丈夫という話だったので、1週間ぐらい考えようと思ったのです。
そして、“やはり行こう”ということになって、申し込みをしたら、もう既に応募終了に。。。
■手に入らないということが分かると、ますます欲しくなる人間の悲しい性。
決断って本当に難しいですね。
早く決断をしていかないと、どんどんチャンスを逃していきます。
かといって、焦って決断したことを後悔する事もあります。
この決断がどっちなのかというのは、なかなか自分ではわかりません。
他人に相談して、背中を押してもらえることはありますが、あくまで最終決断するのは自分です。
■今回の件は、良い決断をするにはどうすれば良いか、考える良い機会になりました。
私が考えたポイントは3つです。
1)自分がどういうタイプなのか知っておく
私は、すごく慎重です。
石橋を叩いて、叩きすぎて壊して渡れなくなるタイプです。
だから時には勇気も必要と自分に言い聞かせてます。
2)決断しようとしている自分が
どういう心理状態なのか冷静に見る
安定した心理状態なのか、それとも焦っているのか。
焦っている時の決断は要注意。
3)決断の数を多くしない
これはドラッガー先生が仰っていた言葉です。
「成果をあげるためには、意思決定の数を多くしてはならない。
重要な意思決定に集中する必要がある」
そういえば、私の友人がこんなことを言ってました。
「欲しいモノがあったら2週間考えて、それでも欲しかったら買う」
うん、良い考えだと思う。
それが2週間後も手に入るなら。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。