ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

大手企業の会議室と孫社長の執務室を見て感じたこと

2016.04.08

■当社のクライアントには、中小企業だけでなく恐らくこのメルマガの読者全員が知っている大手企業もいます。

契約上、あまり詳しくは書けないのですが、その中の1社、小売大手の会議室には、壁一面にチラシが貼ってありました。

よく見ると、自社のチラシだけでなく競合他社のチラシも貼ってあるんです。

どんなクリエイティブなのか、どんな商品をいくらで提供しているのか、どんなキャンペーンをやっているか、はもちろん、もう1つ大事なことをチェックしているんです。

■新聞の折込チラシって、曜日毎にだいたい業界が決まっていますよね。

日経新聞なら、土日は不動産関係が多いとか。

ということは、競合他社と同じ曜日に折り込まれたりする訳です。

つまり、自社のチラシが、その中でお客さんにどのように見えるのかを常にチェックしているんです。

■そういえば、だいぶ前ですがソフトバンクの孫社長が同じようなことをしているのをTVで見ました。

『カンブリア宮殿』という村上龍が司会をしているテレビ東京の番組をご存知ですか?

毎回、注目の企業・社長をとりあげて紹介する番組なのですが、そこで孫社長が出ていて、孫社長の執務室が公開されました。

そこには、ケータイショップの陳列棚が再現してあって、自社商品はもちろん、競合他社の商品も陳列してあり、お客さんからどんな風に見えているかを常にチェックし、商品開発や販促の指示を出していました。

海外飛び回ってM&Aしまくっているあの孫社長が、ちょっとビックリではないですか?

■こういう取り組みを見るたびに

「資本力のある大企業ですらこれだけシビアに市場を見ているのにうち(自社)はまだまだ甘いよな~」

と反省せずにはいられません。

私はこれまで大企業ともお仕事をしてきましたが、こういったことは、中小企業よりも大手企業の方が研究熱心だと感じることが多いです。

■お客さんからは、自社だけでなく競合他社も見えています。

そして、頭の中で自社だけでなく競合をお客さんの基準で位置づけています。

そこを常に意識しておきたいですよね。

御社は、いくつもある競合企業の中でお客さんからどのように見られていますか?

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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