左脳人間がアイデアの神様を呼ぶ方法
2016.07.15
ここ最近ず~っと考えていることがあります。というより、起業する前からず~っとと言ったほうが正確かもしれません。
それは新規事業についてです。
新しい事業のアイデアは、たまにフッと思い浮かんだりします。良いものはノートに書き出してみたりしますが、書き出してみるとつまらなく感じたり、本当にこんなので良いのかなと疑心暗鬼になります。
ある著名なコンサルタントの先生は、本当に良いアイデアであれば、「これは行ける!」という確信が持てたりそのアイデアが固まって行くにつれ早く実行に移したくてワクワクするものだ!と言っています。
全然そんな感覚が出てきません。ワクワクもしないのです。
思いついてはノートに書き出し、でもなんだかピンと来ません。
そうこうしているうちに、目の前の業務に流されていってしまいます・・・
しかし、頭の中には常に3つ目、4つ目の事業の柱を作りたいという思いがあります。
■そんな時に、「この本はイノベーションのフレームワークである」と紹介されている本が目に留まりました。
それが、この本↓です。
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?V字回復をもたらしたヒットの法則』 森岡 毅(角川書店)
この本は、コンサルタントや学者が書いたものではなく、USJをV字回復させた実務家が書いた本です。
私は次の言葉を見つけただけで、この本を読んだ価値があったと思いました。
私はアイデアを考えるときは、まず目的を徹底的に吟味して定め、その次にアイデアが満たすべき「必要条件」を一番時間をかけて考えます。
そしてその必要条件を組み合わせ、より条件を絞り込んで、自分が必死に思いつくべきアイデアの輪郭をできるだけ明確に絞り込んでいきます。
具体的なアイデアを考え始めるのはいつも最後の最後なのです。
これを新規事業のアイデア出しする手順として整理すると、
1)なぜ新しいビジネスをするのか。目的を明確にする。
2)アイデアが満たすべき「必要条件」を考え絞り込む。
3)具体的なアイデアを考える。
私の場合、いきなり3)からやろうとしていました。
だからいつまでたっても「本当にこんなんで良いのか?」というような、実行を躊躇するようなアイデアしか出てこなかったのです。
実は、アインシュタインも同じようなことを言っています。
もし自分が死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は、適切な質問を探すのに費やすだろう。
アルベルト・アインシュタイン(物理学者)
■この本では、森岡氏が普通の人では諦めてしまうような状況で数々のヒット策を出してきた事例が多数紹介されています。
昨年後半、一時は潰れかけたUSJが入園者数で、テーマパークのガリバーである、あのディズニーランドを抜きました。
その舞台裏です。
1つ目の事業が起動に乗り、2つ目の事業のアイデアを考えたい人、今のビジネスに新たなアイデアが欲しい人にオススメしたい本です。
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?V字回復をもたらしたヒットの法則』 森岡 毅(角川書店)
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。