ページ移転をGoogleに認識してもらう方法
2017.03.09
「アルミホイールの修理」と「特殊タイヤの販売」をしております。
これまで1つのドメインで、この2つの事業紹介をしていましたが、SEO的に「1サイト1コンテンツ」にしようと思い、別ドメインを取得し「特殊タイヤ販売」のみの新たなサイトを立ち上げました。
新サイトに移したページがインデックス登録されたら、旧サイトのページを削除しようと考えておりますが、まだ400ページ程登録されてないばかりか時々登録数が減っていたりします。
「他サイトと同じ内容のページはロボットがはじく」と言うような事も聞いた事があるのですが、新サイトのページがインデックス登録される前に旧サイトの重複ページは削除したほうがいいでしょうか?
新サイトのアクセスはまだまだ少ないです。
「アルミホイールの修理」と「特殊タイヤの販売」は、テーマが違うので、SEO的にサイトを分けるというご判断は正しいです。
ただ、今のままだと、恐らく新サイトは重複コンテンツとして無視され続ける可能性が高いです。
■こういう場合は、“ページ移転通知”と言われる処理を行います。
簡単に言うと、Googleには該当ページの移転を通知し、ユーザーには強制的に旧URLから新URLへリダイレクト(強制転送)させる処理です。
リダイレクトの方法自体は、技術的にはいくつかあるのですが、SEO評価を旧URLから新URLに引き継ぎたい場合は、「301リダイレクト」という処理を行います。
Googleも推奨している方法で、これを行うことにより、旧URLのSEO評価を、新URLに引き継ぐことができます。
この処理は、URLの移転だけではなく、例えば、サイトリニューアルをした際に、ファイルの設置場所やファイル名が変わる場合にも行った方が良いものです。
■「301リダイレクト」処理の方法はサーバにアクセスできる人なら、簡単に出来ます。
テキストファイルに、下記記述例のようなリダイレクトの記述を書いて、それを「 .htaccess 」というファイル名で保存し、旧ドメインサーバの該当ディレクトリにアップするだけです。
--- 記述例 ---
■「mod_Rewrite」という機能を利用できるWebサーバー(Apache)である場合
RewriteEngine On
RewriteRule ^旧ページ名.html$ http://www.新ドメイン.com/新ページ名.html [R=301,L]
■「mod_Rewrite」が利用できないWebサーバーの場合
Redirect 301 旧ページ名.html http://www.新ドメイン.com/新ページ名.html
--- 記述例 ---
上記はページ単位での書き方ですが、ディレクトリ単位、サイト単位での書き方もあります。
「301リダイレクト」でググれば情報が沢山出てきますので、そちらも参考にしてください。
■ちなみに「 .htaccess 」ファイルと言うのは、Apache(アパッチ)というWebサーバの設定ファイルの1つです。
本来は、301リダイレクトだけのためのファイルではなく、他にもいろいろな設定をするものです。
ですから、もしアップ先のサーバに既に .htaccess ファイルが既に存在する場合は、上書きするのではなく、既にある .htaccess ファイルに追記します。
■.htaccessファイルは、サーバ設定ファイルなので、サーバ環境によってはどうしてもユーザーがいじれない場合があります。
その場合は、仕方がないので、rel=canonical という記述で対応します。
これは「この情報の大元はこちらのページですよ」というのを知らせるタグです。
これをしばらく行って、Googleのインデックスが旧URLから新URLに移行したら、旧URLを削除します。
書き方などは「canonical タグ」でググると、情報が沢山出てきますのでそちらを参考にしてください。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。