Internet Explorer の凋落
2016.06.28
さて、私たちWeb制作を行っている者にとって、いつも気になる数字の1つにブラウザシェアがあります。
理由は、ブラウザによって、HTMLなどのソースコードの解釈が微妙に異なる場合があり、表示が崩れたり、プログラムが正常に動かないということがあるからです。
ですから、私たちは制作工程の最後に必ず「実機チェック」というものがあります。
実機チェックでは、スマホやタブレットはもちろん、Windows、Macそれぞれの主なブラウザでもチェックをしなければならず、結構な重労働です。
その際に、シェアの低いブラウザと高いブラウザで、ソースコードの解釈がぶつかった場合は、シェアの高いブラウザを優先します。
■久しぶりに最新の国内ブラウザシェアを調べてみたら、ちょっとビックリなことになっていました。
数年前まで圧倒的だったInternet ExplorerがGoogle Chromeに抜かれている!
1位 Google Chrome 28.87%
2位 Internet Explorer 27.1%
3位 Firefox 12.9%
4位 Google Chrome for Android 4.82%
5位 Microsoft Edge 3.03%
(2016年5月18日 Statcounterより)
ちなみに、5位の「Microsoft Edge」というのは、Windows 10に標準で入っているInternet Explorerの後継ブラウザです。
■Internet ExplorerがとうとうGoogle Chrome に抜かれた・・・
予想はしてましたが、思ったよりInternet Explorerの凋落スピードが速い!
本当かいな?
ということで、自社サイトではどうなのか、weblab.co.jpのアクセス解析の数値を見てみました。
そうしたら、過去30日のアクセスにおけるブラウザの使用率は次の通りでした。
1位 Google Chrome 49.32%
2位 Safari 18.74%
3位 Internet Explorer 15.43%
3位 FireFox 11.09%
5位 Microsoft Edge 2.13%
また極端ですね・・・(汗
当社サイトの訪問者は、一般よりPCリテラシーの高い人が多いみたいです。
■実は、日本では3年前ぐらいまでは、Windows OSに標準で入っているInternet Explorerのシェアが6割ぐらいでした。
10年前はInternet Explorerのシェアは8割以上あったんですよ。
ただ、Internet Explorerはバージョンによっても解釈が結構異なる開発者泣かせのブラウザでもありました。
ですから、私たちにとっては、Internet Explorerのシェアが下がるのはウェルカムですが、ブラウザシェアが適度に分散されている現状では、結局は複数のブラウザチェックからは逃れられなさそう・・・(泣
最近はブラウザ間の表示の違いもだいぶ無くなってはきましたが、もしあなたが普段ご自身のサイトを更新したりするのにInternet Explorer しか使っていないなら、Google Chrome ぐらいはインストールしておきましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。