「御社が潰れないか心配です」と言われました
先週、当社のオリジナルCMSサービス「サイト職人」を担当している社員から
「今日、お伺いしたA社ですが、A社の社長さんから、うちともう1社を検討していて、使い勝手もサービスも費用も全てうちを気に入ってくれているのですが、うちの方が会社の規模が小さいから、潰れた時のことを考えると心配で迷っていると言われました。」
という報告を受けました。
こんなことを言われて悔しかったですが、このA社の社長さんの視点、すごく大事です。
私はこの業界に20年近くいますが、いろいろな会社が潰れたり提供しているサービスを止めたりするのを何度も見てきました。
ですから、私もサーバなどのインフラについては、どんなに条件が良くても、経営基盤が脆弱な会社は使いません。
■今はクラウドサービス全盛の時代です。
何かサービスに申込む際は、
「その会社に何かあっても、ただちに売上に影響しないか」
「そのサービスを止めたくなった時に問題なく止められるか」
という視点はとても大事です。
こういう視点で見たときに、例えば、今あちこちで問題になっている“Web制作のリース契約”なんて、気軽に申込んではいけないということに気づくはずです。
■ちなみに、当社のサイト職人は、CMSが入っているサーバと、本番環境が別サーバになってて、CMSが生成したHTMLを、本番環境に転送しているため、本番環境にあるのはベーシックなHTMLなのです。
↓概念図
ですから、万が一、当社に何かあって(絶対そんな事は無いようにしますが)CMS部分が無くなったとしても、本番サーバのHTMLデータは利用し続けられるし、別のWeb制作会社でも、それこそホームページビルダーでも編集できます。
だから大丈夫なのです。
そのことをA社に伝えて、無事、A社から契約をもらえたそうです。
■インフラに関わるサービスを申込む時は、
- そのサービスが止まっても大丈夫か
- 止めたくなった時に問題なく止められるか
という点を考えて申し込みましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。