ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

「御社が潰れないか心配です」と言われました

2016.06.22

先週、当社のオリジナルCMSサービス「サイト職人」を担当している社員から

「今日、お伺いしたA社ですが、A社の社長さんから、うちともう1社を検討していて、使い勝手もサービスも費用も全てうちを気に入ってくれているのですが、うちの方が会社の規模が小さいから、潰れた時のことを考えると心配で迷っていると言われました。」

という報告を受けました。

こんなことを言われて悔しかったですが、このA社の社長さんの視点、すごく大事です。

私はこの業界に20年近くいますが、いろいろな会社が潰れたり提供しているサービスを止めたりするのを何度も見てきました。

ですから、私もサーバなどのインフラについては、どんなに条件が良くても、経営基盤が脆弱な会社は使いません。

■今はクラウドサービス全盛の時代です。

何かサービスに申込む際は、

「その会社に何かあっても、ただちに売上に影響しないか」

「そのサービスを止めたくなった時に問題なく止められるか」

という視点はとても大事です。

こういう視点で見たときに、例えば、今あちこちで問題になっている“Web制作のリース契約”なんて、気軽に申込んではいけないということに気づくはずです。

■ちなみに、当社のサイト職人は、CMSが入っているサーバと、本番環境が別サーバになってて、CMSが生成したHTMLを、本番環境に転送しているため、本番環境にあるのはベーシックなHTMLなのです。

↓概念図

ですから、万が一、当社に何かあって(絶対そんな事は無いようにしますが)CMS部分が無くなったとしても、本番サーバのHTMLデータは利用し続けられるし、別のWeb制作会社でも、それこそホームページビルダーでも編集できます。

だから大丈夫なのです。

そのことをA社に伝えて、無事、A社から契約をもらえたそうです。

■インフラに関わるサービスを申込む時は、

  • そのサービスが止まっても大丈夫か
  • 止めたくなった時に問題なく止められるか

という点を考えて申し込みましょう。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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