具体的数字を探せ!
2016.06.20
よくキャッチコピーには、具体的数字を入れろって言いますよね。
例えば、
「豊富な実績」より「延べ5000社への納品実績」
「売上げが伸びた」より「売上げが3倍に伸びた」
「大人気」より「3人に1人が使っている」
と言った方が良いに決まっています。
でも、この数字がすぐに出てこないという人も多いはず。
特に数で勝負していない会社、限られた顧客に対して、高品質のサービスを提供しているような会社です。
■当社が中小企業向けに展開しているサービスに「サイト職人CMS」というものがあります。
http://www.site-shokunin.com
4年前に、このサイト職人のリスティング広告を全て見直す際、広告文に数字を入れると反応が良くなるので、数字を入れようということになったのですが、何の数字を入れるかがすぐに思い浮かばず苦戦したんですね。
サイト職人は、専門知識が無くても、管理画面から簡単に更新できて(CMS)、中小企業でも高クオリティのWebサイト制作をリーズナブルに実現できるサービスです。
しかし、安売りして、とにかく販売数をかせぐようなことはしてきませんでした。
下記のように、いろいろ数字を出してみましたが、どれもいまいち・・・
・値段
→ うちより安い会社がいた
・納品実績
→ 品質にこだわっているので他社より数は多くない
・無料お試し
→ 他社でも同じことを言っていた
・顧客満足率
→ データが無い
・顧客サイトの成果
→ 字数制限で、リスティング広告に上手く入れられない
ということで、ウンウンうなりながら捻り出したのが「継続率」です。
調べたら98%以上あった!
当社は、一度、お付き合いしたお客さんとは長いのです。
リスティング広告の競合は、価格押しか、納品実績数押しが多く、継続率を押している競合他社はいませんでした。
ということで、継続率を押したクリエイティブを掲載してみたら、結構上手く行きました。
■数字を出せと言われると、値段や販売実績、顧客数などでなければならないような気がしますが、少ない顧客数で品質重視の仕事をしている人には、厳しかったりします。
でも、顧客満足や継続率といった数字なら、結構出せるのではないかと思うのです。
そんな視点で、自社の数字をもう一度洗い出してみたら、新たなウリが見つかるかもしれません。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。