ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

初期費用0円の契約に潜むデメリット

2016.06.02

先日、ホームページのレンタルサービスというものに契約されている方からお問い合わせをいただきました。
その時に「ホームページのレンタル」というサービスがあることを初めて知ったのですが、サービス内容を聞くと、基本的にはリースとほぼ同じでした。

■最近はさすがに「ホームページ制作 リース」といったキーワードで検索すると、リース契約がいかに危険か、リース契約によるトラブル被害の体験談などが上位に出るようになってきて「リースは危険」という認識も広がりつつあります。
それでも、初心者を狙った営業活動は今でもあり、リース契約であることを表立って言わない業者もいます。
しかも、そういう会社は営業トークが巧みだったりするので、上手く契約させられてしまう人が後を絶ちません。
初期費用が0円、もしくは極端に安くて月々の費用が2~5万ぐらいかかり、契約期間が5年、そんな取引条件が多いようです。

■なぜ「リース契約」が良くないのか?
今一度整理してみましょう。

  1. 全然リーズナブルじゃない
    例えば、初期費用0円、月々2万円で期間5年という契約があったとします。
    一見、安いように見えます。特に“初期費用0円”は、スタートアップの起業家には魅力に映ります。
    しかし、総額120万円の契約です。
    出来上がったサイトを見ると、だいたい10万もかかっていないのでは?というような貧粗なサイトだったります。
    月の更新回数も決まっていて、それを超えると追加料金がとられます。
    更新作業もその会社以外には頼みづらいような仕組みになっています。
  2. 契約に縛られる期間が長すぎる
    5~7年という長期の契約期間です。Web業界で5年といったら、技術もかなり進化します。
    デザインのトレンドも全然違うものになります。
    5年前を思い出してください。
    今ほどスマホ対応サイトは一般的だったでしょうか?
    真剣に2年から3年Webサイトを運営していたら、その間に蓄積されたデータやノウハウをもとにもっと良いものに作り変えたくなるはず。
  3. 契約を解除するとコンテンツも無くなる
    リースやレンタルというのは、完全に自分のものではありません。
    文章や原稿は自分が提供したものだったとしても、公開されているコンテンツは制作会社のものなんだそうです。
    私はWebサイトのコンテンツは企業の大切な資産だと思っています。

■リースという仕組み自体は素晴らしい発明だと思います。
飲食店の厨房や歯科の診察台など高価な設備を、使用しながら返済していけます。
でも、私はホームページにこの仕組みはそぐわないです。
そもそも減価償却とかそういう概念がないホームページ制作という役務サービスをリースなどという形態にすることに無理があるような気がしませんか?
お金を払う方は毎月支払いがあるので毎月面倒を見てくれているような気がしてきますが、制作会社はクレジット会社から一括で制作費を受け取っています。
営業の時にどんなトークをするのか分かりませんが、そんな状況で、本当に制作後もクライアントのことを考えてられるのでしょうか?
しかも、こういう事業者は営業する人間と制作する人間が別で、別会社だったというようなことも目ずらしくありません。

■ホームページは作った時から本当のスタート、どんどんいじっていくべきものです。
Web制作の契約をする時は、そこをよく考えて契約してください。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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