ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

真面目な人ほど、サイト改善する際に注意すべきこと

2021.10.23

あなたはアクセス解析していますか?
恐らく、Yesですよね!?(^^;

 

で、もう1つ質問です。

 

何のためにアクセス解析をしていますか?

 

もし今、「サイトを改善するために決まっているじゃないか!」とお答えいただいたならば、注意して欲しいことがあります。

 

 

■これは、あるデザイン会社のサイトでの話です。

 

アクセス解析の結果、サービス案内ページがあまり見られていないということが分かりました。
ですので、トップページの上の方、目立つ位置に、サービス案内への誘導を設けましょうということになり、レイアウトを変更しました。
その結果、どうなったかと言うと...

 

狙い通り、サービス案内ページの閲覧数は増えました。にも関わらず、コンバージョン数が減ってしまったのです。
理由は、それまでトップページの上の方に入っていたお客様導入事例への誘導部分が、サービス案内ページへの誘導を入れたことによって、画面下に下がってしまい、気づかれにくくなったからでした。
実は、導入事例を経由してコンバージョンする人が多かったのです。

 

 

■アクセス解析は“サイト改善”のためにやるという人が多いです。
そうすると、どうしても
「どこか改善点は無いだろうか」
という視点になり、悪い箇所ばかりを探そうとしてしまいます。

 

その結果、よくやってしまうのが、悪いところを直そうとして上手く行っているところ悪くしてしまうことです。

 

それを防ぐためには、悪い箇所だけでなくコンバージョンした人達は、どういう経路でコンバージョンに至ったかを把握しておくことです。
サイト改善する際は、今上手く行っている箇所がどれぐらい影響を受けるのかは、理解してから行う必要があります。
上手く行っていない所だけでなく、上手く行っている所にも目を向けましょう。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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