CMS移転とSEO評価の引継ぎ
2016.05.23
御社のサイト職人CMSに興味があります。そこで質問です。
既存のホームページでA社のCMSを使用している場合に、B社のCMSにホームページを乗せ換えるのは相当大変な作業になるのでしょうか。
これに伴ってドメイン移管もあるので、かなり負担がかかる気がします。
それと使用していたドメインの検索エンジンからの評価が引き継がれるのかも気になります。
ご質問は次の2つですね。
・CMS乗せ換えに伴う作業の大変さ
・それに伴いSEOの評価を引き継ぎはきちんとできるのか?
当社のサイト職人のお客さんには、他社CMSからの乗り換えの方が多いです。
CMSの乗り換えにあたっては、契約形態やCMSの仕様により、サーバ移転を伴う場合と伴わない場合があります。
サーバ移転を伴う場合は次の2つの作業が必要です。
1)コンテンツの移転作業
2)サーバの移転作業(場合によってはドメイン移管を伴う)
サーバ移転を伴わない場合は1)だけになります。
サイト職人も、サーバ契約が継続できるなら、サーバ移転は不要です。
サーバ移転の作業については、メールアドレス数が多いと少し面倒ですが、難しいものではありません。
問題は1のコンテンツの移転作業です。
本当はCSVなどを使って、一括アップロードができれば良いのですが、CSVのダウンロードアップロード機能があったとしてもCMSのデータは、各社共通の標準フォーマットのようなものがあるわけではないので、完全には上手く行きません。
100ページ以内なら1ページずつコピペしていく方が早い場合も多いです。
この辺の作業が大変であれば外注してしまうのが良いのではないでしょうか。
■次に、CMSやサーバ変更によるSEO上の評価引継ぎについて回答します。
基本的にドメイン及び各ページのURLが変わらなければ問題もありません。
ただ、CMSによって、URLの生成方法が異なる場合があり、どうしても同じURLにできないという場合があります。
その場合は、「301リダイレクト」という処理を行います。
この処理には2つの大切な効果があります。
- 旧URLにアクセスしても、新URLに自動的に転送する。
これにより、他サイトからリンクを貼ってもらっていた場合に、リンク切れを起こさなくて済む - Googleに「このURLにあったページは、こちらに移転しましたよ」ということを通知することができ、旧URLのSEOの評価を新しいURLに引き継ぐことができる
301リダイレクトのやり方はネット上にたくさん情報が出てきますのでググってみてください。
■以上になります。
詳しく書くと長くなってしまうので要点だけ書きました。
またご不明点があれば、ご連絡ください。
Hさん、ご質問ありがとうございました。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。