後出しジャンケンでも勝てない人にならないために
2019.05.28
■さて、当社がWebサイトを設計する際は、キーワード等の市場調査をし、競合サイトもいくつも分析し、その上で自社の強みを洗い出して、勝てるプランを作ります。
Webはひたすら後出しジャンケンをし合っているという側面があり、特に競合サイトが上手く行っている場合は、勝てるプランは必ずあると思って仕事をしています。
ただそんな中で勝てるプランが描けないことがあります。
それは、その商品・サービスに、顧客に伝わる強み、もっと言うと選ぶ理由が見当たらない時です。
■もし今、会社が下り坂を辿ってしまっていたとしても、これまで会社が存続してきたということは、必ずお客さんがいて、そのお客さんがその会社を選んだ理由があるはずです。まずはそれを見つけ出したい。その上で、勝てるプランを考えていく必要があります。
強みが弱い場合は、サービスそのものに手を加えて強みを強化することになったりもします。ただ、これをやろうとすると、Webサイトのプランニングの範疇を超えてしまうのが、やりがいのあるところでもあり、限られた時間で仕事が終わらなくなるのが痛い所 ^^;
■Web制作がうまくいく会社に共通しているのが、自社の強みをきちんと把握している会社です。
“強み”とは、“競合他社との差別化ポイント”であり、“お客さんに選ばれる理由”です。
いくらSEOで上位表示できていても、ここが曖昧だと効果も半減。
もし自社の強みがわからないなら、お客さんに「なぜ当社を選んだのか」を聞いてみましょう。そして、顧客インタビューは一度だけでなく、定期的に行いましょう。
ワークフローの中に顧客アンケートの回収を予め入れ込んでおくのも良いですね。
最初はアンケートなんて書いてもらえないのではないかと思いがちですが、1人1人にきちんとお願いすれば、思った以上にお客さんは協力してくれるものです。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。