ターゲティングの精度を上げる!「Customer Match」
これまで弊社のブログでも、「広告がユーザーに嫌われてしまう」話はさんざん取り上げてきました。爆発的に情報量が増えていく中で、これは当然の流れであり、Web担当者はこの事実を真摯に受け止めて行動していかなければいけません。
でも、それは広告が全く効果の無いものに変わってしまったわけではありません。ユーザーにとって本当に興味のある内容なら、それがたとえ広告であっても、むしろありがたいコンテンツとして受け入れられます。
広告という仕組みそのものが悪いのではなく、ユーザーの興味を無視して表示されること、つまりユーザーのニーズとのミスマッチこそが広告が嫌われる原因なのです。事実、ユーザーが求める広告を出稿すれば、今でも十分に成果を出すことができます。
つまり、大事なのはユーザーの絞り込み=ターゲティングです。当てずっぽうにアプローチするのではなく、しっかりと自社商品/サービスにマッチしたユーザーを選別したうえで行動を起こすことが、広告戦略の大きな成功要因です。
さて、2015年9月28日、Googleからあたらしいターゲティング広告サービス「Customer Match」が発表されました。これは前述したターゲティングの精度を高める機能の一つであり、Customer Matchを使うことで、広告のいわゆる「無駄撃ち」を防ぐことができます。
Customer Matchとは
Customer Matchとは、ユーザーのメールアドレスをGoogle Adwordsに登録することにより、YoutubeやGmailなどのGoogleが提供するサービス・プラットフォーム内において、アドレスの持ち主に絞って広告を表示させることができるようになるサービスです。
要するに、ユーザーのメールアドレスさえ知っていれば、そのユーザーを直接広告の配信先として指定できるということです。
Customer Matchの使用例
例えば洋服などを販売するアパレルビジネスを運営しているとしましょう。
まず、実店舗(ポイントカードなど)やECサイト上で、ユーザーにメールアドレスの登録を促します。そしてその情報をリスト化して、Google Adwordsにアップロードすれば、そのリストに掲載されたメールアドレスの持ち主に向けて広告を出稿することができます。
ただし、これはあくまでもGoogleのサービス・プラットフォーム内に広告を表示させるサービスです。そのため、前提として、ユーザーがそのメールアドレスで実際にログインしている必要があります。ログインされていれば、
- Google検索
- Gmail(ディスプレイネットワークのみ)
- Youtube(オンライン動画)
上記の画面上で広告を出稿することができます。
Customer Matchのメリット
メールアドレス登録というアクションを一度起こした顧客に絞り込めるため、大きなミスマッチが起きず、広告の内容によっては十分に効果が期待できます。
また、メールアドレス以外にも、例えば年齢などの細かい属性を取得することができるなら、さらにリストを細かく分類しましょう。それにより、ターゲティングの精度をいっそう高め、それぞれのリストに対して最も効果のある広告を選んで出稿できます。
さらに、Googleが取得する情報により、選択したターゲットに近いユーザーも配信先に指定できます。つまり、リストアップしたメールアドレスを使うユーザーだけでなく、彼らの類似ユーザーに対してもアプローチできるようになります。
広告が避けられがちな時代だからこそ、ユーザーのニーズに合致した広告を提供することが大事になります。
残念ながら、インターネット広告は、数を打てば必ず当たるような簡単なものではありません。こういった機能について正しく理解し、必要に応じて利用することで、競合他社に差をつけることができるようになります。
成果を出すために、きちんとターゲティングを行ったうえで、広告を出稿していくようにしましょう。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。