覆面調査
2015.11.30
先々週、当社のお客さんに誘われて、社員と一緒に飲みに行きました。
Aさんはプロジェクトが終わると、必ず慰労会を開いてくれます。
今回は、富山の酒蔵がやっているお店で、日本酒が上手いお店です。
はじめて行くお店だったのですが、客席も多く、結構大きなお店で、料理も美味しく、酒も上手くて、お店も綺麗で、とても気に入りました。
そのお店はビルの7階でした。
帰る際は、当然にエレベーターに乗るのですが、我々の集団ともう1つ別のサラリーマン風の4人組が乗りました。
そこで、いきなり、4人組の一番年長のニコニコした人(おそらく50代半ばぐらい)から
「お店どうだったですか?」
と聞かれたのです。
ん?
常連さんかな?
と思い、私は素直に
「魚もお酒も美味かったですね」
と答えたのです。
「そうですか。良かった良かった」
と、相変わらずニコニコ。
そしたら、私の横にいた男性が、
「この人はこの店のオーナーなんです」
と言うのです。
このオーナー、全然オーナー風情ではなくて、どこにでもいそうな陽気な中年サラリーマンにしか見えない。
それに、さっき、エレベーターに乗る際に、我々の横でこの4人組を見送っていた店員の対応は、我々への対応と同じような感じで、オーナーに対する態度って感じではありませんでした。
ということは、客のふりをして、あえて自分の素性を明かさずに来たのかもしれません。
エレベーターから出た後、悪口など言わなくて良かったと思いました。
(実際、欠点なんか思いつかなかったんですけど)
でも、このオーナー、こうやって自分の店舗を視察しているのかもしれません。
社長も上司も、部下から上がってくる情報というのは、ある程度フィルターがかかっているものです。故に、自分で実際に自社のサービスを受けてみることは、自社のサービスをチェックする有効な手段の1つなのかもしれません。
もちろん業種によっては難しいものもあります。
私がWeb制作をウェブラボに依頼しても、やっぱり社長待遇されるでしょう。
でも、
・電話などでの問い合わせ対応がきちんとできているか、
・相手のニーズを聞いてアポイントをとれるかどうか、
といったことは、覆面調査することはできます。
今度、やってみようと思います。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。