ホームページ制作のリース契約は絶対にするな!
2015.05.22
もう何度目でしょう。
このような人に合うのは。。。
先日、中小企業社長や個人事業主向けのマーケティングのセミナーに行ってきました。
丸々2日間かけて行う長丁場のセミナーです。
そのぐらいのセミナーになると必ずワークが入ります。
ワークの時間になり、隣に座った人と名刺交換をするのですが、私が名刺を差し出すと、必ずホームページの話になります。
その際に多くの人がホームページに関する悩みを聞かせてくれるのですが、大体、そういう場合にいただく3大お悩みが次の3つです。
- まずは自分でホームページ制作ソフトを使ってやったがなかなか成果が出ない
- 知り合いが安くやってくれるということで依頼したが、あまりに駄目で、だけど知り合いということもあって関係を切れない
- 初期費用0円という文言に引かれて、リース契約してしまったけど、更新のたびに高額な費用が発生するし、更新がままならない。リニューアルしたいけど、リース契約が残っていて、あと3年はリニューアルする余裕がない
この中で、一番最悪なのは3.です。
リース契約は、経済産業省からも注意喚起がされているぐらい、最も注意しなければならない契約形態なのです。
あなたは自分の業界に誇りを持っていますか?
自分のいる業界が悪徳業者扱いされたらどんな気分ですか?
右の画像を見てください。
これは経済産業省からのウェブサイトに掲載された注意喚起のPDFです。
内容的には、ホームページ制作業界全体に対しての指摘ではないので、それほど目くじらたてるこほどではないのかもしれませんが、経済産業省でこのような注意喚起がされているということを知人から聞いたときは、怒りが収まりませんでした。
ホームページ制作のリース契約について、問題点はいくつかあるのですが、ここにも書いてある通り、最大の問題点は、「途中解約できない」ということです。
ホームページ制作をリース契約で販売しようとする会社の営業文句はこんな感じです。
「初期費用0円です。月額たった3万円で、プロのクオリティのホームページが手に入ります。
普通、これだけのホームページを作ったら、100万とかするんですよ。
それが0円で手に入ります。
みんな初期費用がきつくて、ちゃんと作らないんですよ。
でもそれだと成果が出ない。
ここから契約がとれれば、月々の3万円なんてすぐにペイできます」
そして、3万円×12ヶ月×5年=180万などの契約を結ばされます。
180万のホームページってどんなページなのだろうと実際に見てみてると、20ページ程度のありきたりなホームページだったりします。
これ、今発注したら、フリーランスの人が10万円ぐらいで作ってくれますよ!ってクオリティです。
こういうリース系の会社は営業と制作がまったく別の人です。
ひどい場合は、別の会社であることもあります。
営業マンが「がんばります」とか言ったって、制作にはリース契約や営業会社の手数料を引いた制作費しか入っていないのです。
場合によっては、営業会社が安い制作会社を見つけてきて外注している場合もあるので、クオリティの低いホームページが多いのが実情です。
「これなら180万でも納得だね」っていうホームページに出会ったことがありません。
それに、リース契約は5年や7年といった期間設定になっています。
リース契約をしてしまう多くの人が見逃している点は、次の3つです。
・途中解約できない
・他の会社に更新を手伝ってもらったりすることができない
・この業界のスピードを見誤っている
この業界では5年間で相当な変化が起こります。
思い出してください。
今から5年前、スマートフォン用のホームページなんてありませんでした。
SEOは外部対策中心で、内部対策は重視されていませんでした。
クラウドなんかもまだ未発達でした。今は無料で使えるツールがいっぱいあります。
毎月3万円の契約は途中で破棄できないので、契約が続いている間は、ホームページをどんどん修正していって、良いものにしていこうという意識がなくなっていきます。
こういう会社は更新もきちんとやってくれません。月に2回、テキスト修正までといった制限が決まっていたりします。
もしあなたがこのようなリース契約を結んでしまって後悔しているなら、方法は1つしかありません。
それは高い授業料だったと思って、新しいホームページを立ち上げることです。
お金がないんだったら、自分でホームページビルダーなどを使って勉強して作ってください。
そうしないと、世の中からどんどん取り残されて行きます。
いまや、ホームページは、中小企業にとって、マーケティングの中心エンジンです。
それを使えないということはほどハンディはありません。
それに、やりながらいろいろ試行錯誤をして、学んで行くといことが大事です。
大きな企業だって、PDCAを高速回転させながら、改善改善を繰り返して行って、少しずつ成果を出して行っているのです。
リース契約を理由にして、それを怠ってはいけません。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。