スマートフォン対応のやり方
2014.04.25
自社のWebサイトをスマートフォン対応サイトにしたいのですが、スマートフォン専用のサイトを別途構築するか、レスポンシブWebデザインにするか迷っています。どちらがオススメでしょうか?
オススメは、Webサイトは基本的にレスポンシブWebデザイン、ランディングページなどはスマートフォン専用サイトを別途構築する方法です。
レスポンシブWebデザインとは、同じHTMLファイルを、ユーザーが閲覧しているブラウザのサイズに応じて、ページのレイアウトや画像のサイズを変更して表示する手法のことです。
【理由1】
更新の際に、作業をする箇所が1か所で済むので、間違いがおきにくく、確認時の工数が少なくて済む
【理由2】
URLが1つになるので、ユーザーがシェアしたりリンクを張ったりしやすくなる。これはSEOにとっても無視できないことです。
【理由3】
googleが推奨しているから
Googleによるこの記事↓に衝撃を受けた制作者も多いと思います。
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/06/google.html
どういうことかと言うと、レスポンシブWebデザインの場合、基本的にはPCユーザーとスマートフォンユーザーでは、レイアウトは端末毎に最適化されますが、同一のHTMLソースを利用している以上、コンテンツの順序や内容は基本的には同じになります。
ですから、例えばスマートフォンユーザーにはWebサイトの文章をPCユーザー向けのものよりもコンパクトにしたいといったことが出来ないことがあります。
それが成果として顕著に現れてくるのが、リスティング広告等のランディングページです。
リスティング広告の目的の多くは、資料請求やお問い合わせの獲得です。
スマートフォンユーザーは、電車での移動時間など、隙間時間にWebサイトを閲覧している可能性が高いので、スマートフォンユーザー向けにリスティング広告を展開する場合は、その隙間時間内に資料請求やお問い合わせが出来るように画面やコンテンツを設計する必要があります。
そうなると、PCユーザーよりも内容はコンパクトにならざるを得ないですし、入力フォームなどの入力項目も、極力入力量が少なく簡単に済むようにしなければなりません。
逆に、PCユーザー向けのランディングページはむしろ親切に必要な情報はできるだけ伝えていかなければならないですから、PCユーザー向けとスマートフォンユーザー向けのランディングページを共通化させようとすると、非常に無理が発生してしまうのです。
ランディングページは、あまりSEOのことを気にする必要もないので、PCユーザー向けとスマートフォンユーザー向けでURLが分かれても問題ありません。
よって、当社では、スマートフォン対応をする場合、本体のWebサイトはレスポンシブWebデザインで、ランディングページはスマートフォン専用サイトで構築するようにしています。
【関連ページ】
スマートフォンサイト制作ガイド
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。