ドラッカー先生が教えてくれる意思決定の秘訣
8月に入りましたね。
また感染者が増えていますが、情報としては気にしつつ、気持ちはあまりそちらに引きづられないように、自分ができることに集中しようと思っています。
■当社は7月決算なので、先週、先々週とバタバタしていました。
そんな中、先々週の新人研修で、毎年恒例になっているP.F.ドラッカー先生の書籍『プロフェッショナルの条件』の読み合わせをしました。
私、毎年、新人研修で読んでいるので、この本を読むの、たぶんこれで8度目ぐらいです。毎年メルマガに書いているので、以前からメルマガ読んでいる人には「また読んだの?」って言われそうです(^^;
この『プロフェッショナルの条件』という本では、働くことの意味や、セルフマネジメント、コミュニケーションと、プロフェッショナルとして成果を出すために必要がことが書かれています。
抽象度が高く、普遍的なことを書いてくれているので、毎回読むたびに発見があるのですが、今年、私があらためて深く読み入ってしまったのが、意思決定に関する記述です。
■あなたは“意思決定疲れ”していませんか?
特に今年はこのような特殊な状況の中で、普段あまりしないような意思決定に、次から次への迫られていませんか?
そんな中、私もたくさん迷ったし、今も迷っているし、過去の決定も「本当にあれで良かったのかなぁ…」なんて今でもウジウジと思ったりしているのです。
それは、私がA型だから。。。
だけじゃないと思いますが如何でしょうか。
スパッと100%気持ちよく決断するのは難しいとしても、何か指針となるものがあると良いですよね!?
そんな迷える時代に、ドラッカー先生が意思決定の秘訣として、9つの言葉を残してくれていました。
- 意思決定の数を多くせず、重要な意思決定に集中する
- 問題の根本をよく理解した上で、個々の問題ではなく、根本的なことについて考えなければならない。(何についての決定であり、何を満足させるかを知らなければならない)
- 決定の早さを重視してはならない。
- 賢くあろうとせず、健全であろうとしなければならない。
- 決定事項は実務レベルに下ろさないといけない。そうでないものは決定ではなく、ただの意図にすぎない。
- 意思決定の出発点である仮説をもち、「この仮説の有効性を検証するためには、何を知らなければならないか」「この意見が有効であるためには、事実はどうでなければならないか」を問わなければならない。
- 意図的に意見の不一致をつくり、もっともらしいが間違っている意見や、不完全な意見によってだまされることを防ぐこと。
- 最後に、「意思決定は本当に必要か」を自問しなければならない。何も決定を行わないという代替案は、常に存在する。
- 行動した場合としなかった場合の犠牲とリスクの大きさを比較しなければならない。
『プロフェッショナルの条件』
Part4 意思決定のための基礎知識 1章 意思決定の秘訣 より
私などは、
「重要な意思決定に集中しろ」
「賢くではなく健全であろうとしろ」
この辺の言葉が、今回は深く心に残ったのでした。
あなたの心に残った言葉はありましたか?
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。