今月からGoogleで導入されるページエクスペリエンスとは
2021.06.06
お客様より「Googleが6月から導入するページエクスペリエンスの更新について解説して欲しい」とご要望がありましたので書いてみました。
こういうものは、あまり難しく考えずに、シンプルに捉えることが大切です。
実はこれに関する記事を1年前に書いています。
→ 1年前の記事 『Googleの新指標「Core Web Vitals」』
その時は、導入時期について「Googleが2021年以降に導入する」ということしかわからなかったのですが、先々月にGoogleのオフィシャルなアナウンスがあり、とうとう今月から段階的に導入していくということです。
→ Googleの公式アナウンス 『ページ エクスペリエンスの更新に対応するための期間、ツール、詳細情報』
1年前の記事の復習になりますが、あらためてページ エクスペリエンスとは何かを見ていきましょう。
Googleがページ エクスペリエンスの要素として挙げているのが次の7項目です。
- Loading(ページ読み込み時間の速さ)
- Interactivity(リンクやボタンをクリックした際の応答時間の速さ)
- Visual Stability(ページ読み込み時のコンテンツの安定性)
- Mobile Friendly(スマートフォンへの最適化具合)
- Safe Browsing(マルウェアや有害リンクの無い安全な閲覧環境)
- HTTPS(常時SSL)
- No Intrusive Interstitials(コンテンツ閲覧を邪魔するようなポップアップ等が無いこと)
※それぞれの詳細については、1年前の記事(『Googleの新指標「Core Web Vitals」』)をご参照ください
Googleは、Webマスター向けツール、Search Console にて、ページエクスペリエンスレポートの提供をはじめました。
Search Console にアクセスし、左のメニューから「ページ エクスペリエンス」をクリックすると表示されます。
これによって、Googleがページエクスペリエンスに関して、自社のWebサイトをどのように見ているかが分かります。改善ポイントが表示されるようでしたらしっかり対応しましょう。確実にSEO状況が改善されるはずです。
今回のページエクスペリエンスは、Googleの文書にも「ページ エクスペリエンスは、Google のシステムが考慮する多くの要素のうちの 1 つです」と書かれている通り、あくまでSEOの1要素であり、最も重要なのは、やはりコンテンツそのものだと思います。
ただ、このページエクスペリエンスが、今後どの程度重視されるものなのかは、まだ良くわかりません。
良いコンテンツなのに順位が上がらない、または6月以降順位がジリジリ下がった、というような現象が起きたら、ページエクスペリエンスを疑ってみましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。