「一斉配信」と「セグメント配信」の使い分け
「セグメントメール」ってご存知ですか?
セグメントメールとは、現在の会員や見込み客などメールマガジンの配信リストを、条件や属性ごとにセグメント化(分類)して、ターゲティングを行うメールのことです。
この「ターゲティング」メールっていったい何でしょう。言うなれば、読み手に興味を持ってもらいやすいメールです。すべてのユーザーに同じ内容のメールを送っても、反応する人と全く反応しない人が出てきます。
それはユーザー一人ひとりのニーズが違うからです。人それぞれ興味の対象は違います。にもかかわらず、同じ内容のメールを送っても良いのでしょうか?ユーザーの立場からすると、良くありませんね。興味のない内容のメールが届いても、迷惑に思うだけです。
目次
セグメントメールの活用
そこでセグメントメールを活用します。
だれだって、自分の興味のある・ほしい!と思っていた情報がメールで届いたら、思わず読んでしまいます。
ファッション、雑貨、映画、テレビ、芸能、スポーツ、投資…etc。こうしたジャンルにかかわらず、自社製品のことでも一斉配信すべき内容とセグメント配信を行って、伝えるべきユーザーだけにメールを送るケースの使い分けが大変有効になります。
たとえば新製品が出ました!どなたにもお使いいただけます!という時は一斉配信して全てのユーザーにメールを送るべきです。リピート会員限定のセールを開催します!という話題であればリピート会員だけをセグメントして、彼らだけにメールを送る必要があるでしょう。御社も一斉配信とセグメント配信を使い分けていますか?
セグメントメールはマーケティング上有利
実はすべてのメールをすべての会員に届けるよりも、セグメント配信の方がマーケティング上有効と考えられています。現在ではセグメントメールは、メルマガマーケティングの効果を上げるために多くの企業で利用されている手法です。
セグメントの分け方は、性別・年齢層など基本情報に基づくもの以外にも、購入頻度の高い商品ごとのセグメントや、会員登録後●ヶ月以内の会員、定期購入会員など、それぞれの購買データに基づいて分類するのも有効です。こうしたデータを利用したセグメント等一連の管理は、以後のマーケティング戦略を策定していく上でも重要な元データとなりますので、有効活用していきましょう。
セグメントメールのメリット・デメリット
1.セグメントメールのメリット
- ターゲットに合わせて情報を配信できる
- メルマガの解除率を抑えられる。
→開封率・クリック率・コンバージョン率の増加が見込める。
→嫌がられることが少なくなる
といったメリットがあります。自分に役に立ちそうな内容のメールが送られて来れば嫌な気はしませんし、自分が買ったことのある製品の情報や関連商品の情報は欲しいときには欲しいですからね。メルマガを解除することなく継続し続けるだけのモチベーションにはなりますね。
2.セグメントメールのデメリット
- セグメントの抽出作業が必要になる
- セグメントの細分化
→各セグメントに合わせた原稿の用意・配信作業が必要で、一斉配信よりも手間がかかる
→セグメントを細かく分けすぎると、リストの重複や組み合わせの間違いなどのミスが起こりやすくなる。
デメリットとして一番大きいのは運用の手間がかかる点ですね。手間がかかる=運用コストも上昇していきますし、メール配信を行う上で配信ミスなどのリスクがあります。それを乗り越えられる運用体制を構築できるかが重要なポイントになってくるでしょう。
効果測定を忘れるべからず
ここで忘れてはいけないのは、「効果測定」です。先ほども言いましたが、配信データをしっかりと取っておくこと。そうしないとセグメントメールを配信しても、その効果測定を行って次回配信に役立てなければ意味がありません。セグメントをした結果、コンバージョン率は上がったものの、コンバージョン数は落ち、売り上げが下がってしまうケースも起こりえます。その逆のパターンもあり得ます。効果測定は継続的に行い、期間設定をしたうえで、セグメントの正否を分析していくと良いでしょう。
ユーザーをファンとして獲得するためには長期的視野に立つことが必要です。1回や2回の配信で数字を見て、セグメントしたら売り上げが下がったから元に戻そう、なんて安易に判断してしまうと、数年後の成長曲線が緩やかになってしまいかねませんから。メルマガの効果測定を行っていない方は、必ず取り入れてくださいね。
まとめ
一斉配信とセグメント配信をうまく使い分けることで、御社のメルマガマーケティングに役立てましょう。
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