Googleが「見にくい」スマホサイトを検索結果の上位に表示しないように仕様変更すると発表
2016年現在、ネット閲覧におけるツールとしては、もっとも大きなシェアを占めているスマホ。
ウェブ担当の方は、PCサイトからスマホサイトへの移行で苦労したんじゃないでしょうか。
やれやれ、検索順位的にも軌道に乗っているし、ちょいちょい改修を入れておけば大丈夫だろう。と、安心している方。油断は禁物です。
目次
ラベルを廃止するだけでは飽き足らず…
こGoogleでは2014年から、Webサイトがスマホ対応されているか判別するラベルを検索結果に表示していましたが、こちらを廃止するとウェブマスター向け公式ブログで発表しました。それまではスマホ対応しているWebサイトとそうでないWebサイトがまちまちで、ユーザーが一目で見分けやすいようにするために行っていた表示でしたが、2014年あたりにはスマホ対応しているWebサイトが多勢を占めたため表示をなくすという流れになったのです。
ああ、それなら全然気にすることないわ。スマホサイトがあるなんて当たり前だもん。と、実はそのラベルを廃止するだけでは飽き足らず、さらに、Googleからこんな恐ろしい発表があったのです。
「ラベルの廃止の代わりに検索結果表示のアルゴリズムを変更する」そのアルゴリズムの変更とは”「見にくい」スマホサイトを検索結果の上位に表示しないように仕様変更する”類のものというオハナシ。
インタースティシャルコンテンツ
グーグルのブログでは、”「ユーザーがコンテンツによりアクセスしやすくなるように」、Googleがモバイル端末上で表示する検索結果について、ポップアップ広告などを表示し、メインコンテンツが閲覧しにくいWebサイトの検索順位を下げるようアルゴルズムの変更を行う。”と書かれています。
何てことだ。ウチのWebサイト広告出しちゃってるしそれが結構な収入源だし。今すぐ廃止することなんてできるわけないじゃないか!
こういったことを急に、サラッとできるのがグーグルの良さでもあり、融通が利かないところでもあるのですが、それはおいといて…。
GoogleではスマホにてWebサイトを閲覧している最中に表示される広告を「インタースティシャルコンテンツ」と呼んでいます。インタースティシャルとはいわゆるページ内ポップアップとして、全画面に表示されるコンテンツ(広告)です。アプリの場合はアプリの上にオーバーレイで表示されるフルスクリーン広告がそれです。今回のアルゴリズム変更で、こちらの有無が検索結果の順位に影響するとされています。
どんなWebサイトがひっかかる?
主に次に紹介するようなコンテンツ(広告)を表示するWebサイトが「見にくい」Webサイトとして認識され上位から外されてしまうので要注意です。
- 検索結果からWebサイトへ遷移した際にポップアップを表示する
- 検索結果からWebサイトへ遷移した際に広告ページを表示する
- 検索結果からWebサイトへ遷移した後、ページ閲覧中にインタースティシャルコンテンツを表示する
- 検索結果から、メインコンテンツにアクセスする前に、ユーザーがインタースティシャルシャルコンテンツを消さなければならないWebサイト
- ユーザーが「コンテンツが表示されるだろう」と考えるページ上部にかぶさる形でインタースティシャルコンテンツが表示されるようなWebサイト
以上のようなWebサイト、インタースティシャルシャルコンテンツが検索順位を下げてしまう要因となるようです。
例外
以下のようなインタースティシャルシャルコンテンツは、検索順位の結果には影響しないので安心してください。
→Cookieの使用や年齢認証に関する表示、ログイン画面のポップアップ
→適度な大きさでその表示を簡単に消せるバナー
上記は対象外となり、検索結果に影響はおよばさないとされています。
まとめ
ユーザーが望まない形でWebサイトの閲覧を阻害するような広告やコンテンツを設置しているWebサイトは「見にくいWebサイト」として認識されてしまい、順位が落ちてしまう可能性があります。
コツコツと積み重ねてきたSEO対策がムダにならないように、自社のWebサイトにそのようなコンテンツがないか確認し、あればどのような対応を取るか。社内で話し合うべきではないでしょうか。
ちなみに、アルゴリズムの変更は2017年1月10日から行われるとのことです。
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