Google検索連動広告の見た目がびみょーに変化。オーガニック検索との区別が難しくなる?
最初にお断りしておきますが、今回はちょっと細かいネタで恐縮です。でもビジネスレベルで考えたときに、これはちょっとヤバいぞ、という目線が入ってますので、広告担当の方、とくにアドワーズから広告を掲出している方はぜひ読んでください。
え?変わった?どこが?
さてみなさん。Yahoo、Googleで検索機能使いますよね。
キーワードを入れて検索ボタンを押せば、瞬時に検索結果が表示されますが、そこにはざっくり分けると広告と、広告以外の情報がでてきます。キーワードによっては、広告を表示されませんが、大体上の方に広告が出てくるので、パッと見て、これは広告だな、と判断できます。
パッと見でなぜ広告ってわかるかと言うと、そう、「広告」って書いてあるからですね。
で、この「広告」と言う文字、最近何かかわったところないですか?
え?なんだかスマートになった?
広告とそうでないテキストの区別がつきにくくなった?
もし何か変わったと感じている方、あなたは鋭い。
実は2017年2月末くらいから、Googleの検索連動広告の表示が若干変わったのです。毎日毎日意識して見ている人なら気づくかもしれませんが、そうでないと気付かない変化です。
たとえて言うなら、アハ体験ばりの微細な変わりようです。
恐るべしアハ体験
はい。では何が変わったのかお答えしますね。
検索広告のURLの左側に注目してください。
{広告}って記載されていますね?
この{広告}って前もこんな感じでしたっけ?
そう、色が変わったのです。
前は緑のベタ塗りの上に、白文字で{広告}と書かれていたのですが、逆になったんですね。
英語圏では「Ad」の部分が、緑枠に緑の文字に変化しちゃったのです。
実はこのような変更は以前にもありました。
Googleは常にイノベーションを起こしたいと考えているので、広告だろうがWebサイトだろうが、「ユーザーの利便性を向上させる」という命題をもとに、いろいろ変えてくるのがいわばスタンダードになってます。
ここの{広告}の表示もその一環で、2013年までは広告枠の背景が黄色だったのです。この黄色表示が長かったのであーあ、そうだ、黄色だったわーと回顧する人も少なくないでしょう。
この黄色の表示は今よりも目立ったので、いかにも広告枠であることが強調されていました。
しかし、2013年末以降から背景色は統一され白になり、代わりに黄色いアイコンで「広告」と表示されるようになります。明らかに黄色の範囲が小さくなり、これが広告だと一瞬で判別できる人は相当数少なくなったわけですね。
それにも飽き足らず、Googleは2016年6月、黄色の{広告}アイコンを突如、緑色に変えてしまいます。
これによってURLの色と同じになり、ますます画面に溶け込んだイメージを醸し出しました。
実例(2017/3/7)
Google検索 PC
Google検索 スマホ
Yahoo!検索 PC
Yahoo!検索 スマホ
このようにヤフー検索ではまだ緑ベタに白文字で{広告}って書かれていますね。
何がしたいの?Googleさん
度重なる「改善」によって、だんだん広告と自然検索との判別に困難を要するようになっていく検索結果画面。
この流れを見ると、Googleはより自然検索の結果に溶け込ませている=広告をポロっと押させる、ように勘繰りたくなるわけですが、Googleからはより「広告」という文字の読みやすさを重視した結果だと発表されているのです。
公式の声明を抜粋するとこんな感じです。
「私たちは、普段から検索結果ページのデザインと、ユーザービリティを向上させようといろいろテストしています。検索広告のラベルについてもいろいろ調査してきましたが、緑のラベルがもっともユーザーや広告主から好評を得ています。だからこれを今後は使っていきます。もちろん、最終的には検索結果ページをより使いやすい物にするのが目標なので、今後も広告のラベルなどを見やすい物にしていきます!」
どうやら本気です。本気でGoogleは緑のラベルに変えたのを良かれと思っています。
ところが!
一つ言わせてください。
正直、日ごろから検索広告を運用する筆者の感覚からすると「ここまできたらほぼオーガニックと変わらないじゃん」といった感触があります。
自身が運用代行をする立場ですから、消費者として利用する時以外はなるべく広告をクリックしないようにしているのですが、つい先日、このラベルの変化に気づかず、危うく他社様の広告をクリックしてしまいそうになってしまいました!私のクリックで数百円以上の損失を与えるところでした。ふぅ、あぶない…。
まとめ
この記事の執筆時点(2017/3/7)では、変更の最中であり一部のブラウザでは、旧式の表示方法のままとなっています。
細かな変更となるが、広告やSEOのパフォーマンスにかかわってくる可能性がありますので、SEOまたは広告配信に関わる人は注視しておきたいですね。
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